原作が素晴らしくて、相米監督がどんなふうに作るのか、とても楽しみに鑑賞しました
しかし、原作からイメージしていたのものとまったく違った印象で、これは別の作品として捉えなければ…みたいな
引き剥がす作業が途中必要になってきました
原作がささやかで小さな物語だとしたら、
映画はダイナミックにかつ太く力強く描かれているような印象でした
(たぶんじいさんが三國連太郎さんだったことと、子供たちが意外と個性的で現代っぽい印象だったからかも)
とはいえ、相米監督らしいとてもみずみずしい子どもたちの演出や、生と死の近さ、
ダイナミックな絵作りなど、作品として
とても良かったと思います
作りたい絵、作りたい物語に
がむしゃらに向かう監督の姿が
想像できます
生と死、日常をどこかホラーにミステリアスに描かれ、子ども目線からの視点がとてもユーモラスですよね
子供たちが全然演技がうまくないんだけれど、どんなふうに演じるのかが
興味津々でつい観てしまう
三國連太郎さんも圧倒的で、
出てくると完全に視線がもっていかれるから凄い
ラストの描き方が印象的でどなたかが書いていたけれど、朽ちていく家が、またこれから先を描いていくような様子で、それも良かったです