Hayama

エイリアン:ロムルスのHayamaのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

瓜二つ


ナンバリングシリーズ(エイリアン1~4)において
〝宇宙にいた得体の知れない生物〟に
ひたすら怯え戦い続け
プロメテウス、コヴェナントにおいて
その誕生秘話、創造されたる全貌を明かされるも
やはり我々にとって
本シリーズに期待したいのは一体何か。
(プレデターとの合戦か!?否!)


…!!
これよこれ、エイリアンはこれなのよ!
とにかくいつも船内で←
(≒なにかと不自由な空間において)
ひたすら人間を宿主としつつまた倒しつつ
この為す術ない状況に脅えながら抵抗する様子に
ハラハラドキドキさせられるのである。

とくに本作、元祖エイリアン1に
フォーマットを著しくフィットさせ
冒頭の導入こそ今回のアップデートはあるものの、
〝彼ら〟が登場して以降、その後の艇内での攻防は
我々があの頃震撼したシーンを地で行くそれであり
素晴らしい原点回帰だったと思います。

主人公の後半の凛々しさはまさに
シガニーウィーバーを彷彿とさせる表情と強さ、
そして弟アンディを想う優しさまで垣間見て、
ラストの主人公の日報記録に至るまで
よきオマージュが盛り込まれていました。

そして
良きスパイスとなる合成人間アンディの存在。
いつもぎこちなく歪んだ表情であるのは
人工知能ゆえの途上からくる不全か。
しかしチップ交換のちの
彼の強化と急な冷酷さ、そして任務遂行能力、
この二面性あるキャラは良きアップデート
(チップ交換直後の書き換え更新中の表情は草)

そしてもう1人のスパイス、
船内にいた上半身だけ合成人間おじさん。
さて、、、こいつは何者感なのか、、、
先に全てを経験した彼は船内皆のメンターとなりうるか、
良くも悪くも会社の発展のみを考える彼の真意は
一体何か。

バッタバッタやられていく味方共に関しては、
恨むなら主人公補正を纏えなかったことを恨むのだ笑
君らいてのエイリアン映画だ、誇らしく思ってよし笑

さて本作における緊張感MAXシーンは以下2つとします。
・無数のフェイスハガーのいる室内を
温度と音をかき消し前進
・無重力空間に飛散したエイリアン酸

終盤、色々ようやく落ち着いて
これで冷凍カプセル入れば
別の星に移住できるわーと思ってところに
妊婦お姉さんのお腹から生まれた、
人間とのハイブリッド版エイリアン、
こいつの何者感に初見は圧倒されつつも
取ってつけたハリボテ感 笑
単純にキモい異星人という意味ではエイリアンそのものだが
こいつのくだりいるか??笑
あまりにもエイリアン1すぎるところから
生物の造形においても
なんか意外性欲しかったのかな、、まぁいいや笑


事程左様に、かなり満足!
我々が期待するエイリアンはこれです!
良い意味で
限りなく原点リメイクと言っても過言ではない。
余計な後出し設定、情報は不要、
エイリアンに必要な要素は全部入れてくれた。

顔に引っ付いて腹から飛び出るシーンなんて
映画史に残るほど皆が知る名シーン、
これをこの時代に恥ずかしがらずやってくれたことに拍手!

さて、冷凍カプセルに乗った彼らは今後一体?
また2150年くらいにお会いしましょうー。
Hayama

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