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フォロウィング 25周年/HDレストア版のyasuのレビュー・感想・評価

4.0
クリストファー・ノーランの処女作。個人的にクリストファー・ノーランが好きかと言われると「そうでもない」のだけど、気づいたらこの『フォロウイング』と『インソムニア』以外はみていることに気づいた。DVD買おうかなと思ったら、HDリマスターでリバイバル上映されていたで鑑賞。

処女作からしてノーラン節炸裂してて、その後の巨匠の片鱗を伺わせる。時系列をバラバラにして、複雑に組み合わせる編集術を、この頃からやっている。そしてその構成の仕方が細かい。台詞での説明が殆どなく、絵で説明しているので、ボーッとみているとストーリーの文脈が読めなくなってしまう。2回みないと答え合わせできないかも。
中盤まではストーリーの方向性がわからずモヤモヤするが、キレイに決まるどんでん返しは気持ちいい。

音楽がTENETによく似た鼓動のようにリズムを刻むタイプの楽曲になっていて、TENETがこの作品でやりたくて消化不良だったところをグレードアップしてやっているのがわかる。初期から割とビジョンを明確にもって作っているんだなと。
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