yasu

オールウェイズのyasuのレビュー・感想・評価

オールウェイズ(1989年製作の映画)
3.8
見所はこれが遺作のなったオードリー・ヘップバーンだろう。
金色の小麦畑の中を歩くシーンはうっとりするほどに素晴らしい。齢を重ねてもオードリーヘップバーンは、まさしく天使だと思わざる得ない。まあ天使の役なんだけど。映画の天才から、歴史的な女優に対して至高の贈り物ともいえるシーンだ。飛行機のシーンを差し置いてこのカットがこの映画の紹介に使われるのも納得。飛行機のシーンもスピルバーグらしい臨場感あふれる演出でよいのだけど、映画見終わった後に何が印象的だったかと問われれば、この小麦畑のオードリー・ヘップバーンと誰もが答えると思う。

スピルバーグのフィルモグラフィの中でも珍しい恋愛モノ。
なぜスピルバーグがラブストーリーを?と不思議に思ったら、これは『ジョーという名の男』のリメイクであることを知る。※脚本は『ローマの休日』のトランボ!
リチャード・ドレイファスが原作の熱烈なファンでこのリメイクが企画されたそうで。

恋愛モノには慣れてないせいか、前半の主役二人がイチャイチャしているシーンの手際が悪いと感じる。とはいえ、後半のスペクタクルシーンはさすがのスピルバーグで楽しませてくれるけど。
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