観てなかったです、、
よーやく観ました名作シリーズ②
川島雄三監督。大衆的な多ジャンルの作品群の中には、驚くほど鋭い社会や人間への洞察力に富んだものも多い。
その中には、殆ど上映されていない作品もある。自由研究のテーマに!いつか観ていない作品群にもトライしてみたい監督のひとりだ。
本作は、川島雄三作品の中でも一番有名なものだ。(作品名はかねがねお聞きしていました😅)
幕末の品川宿の遊郭が舞台の群像劇だ。
幕末の世の中のエネルギッシュな雰囲気を見事に描いている。
そのお店には、連日、討幕・攘夷をもくろむ長州藩の武士たちも集まっているのだが、(高杉晋作役に石原裕次郎)
幕末の志士たちも、あくまで、混沌とした社会の一角、そう脇役のひとりなのだ。
この作品では、遊郭に集まる庶民やそこで働く人々の、
時にパワフルな、時に滑稽な、時に哀れな
ドタバタとした出来事がどんどん出てくる
そんな濁流をスイスイと渡っていく人物を演じるのが、フランキー堺!
この人、時代的には、植木等や渥美清さんらとほぼ同年代だと思うが、フランキーは、あまり取り上げられることが多くないが、、
すごいっす!フランキー堺さん!
唯一無二、他に代わりがない存在の俳優さんだと思う。
圧倒的なパフォーマンス力!
多彩な人物群像の中で、フランキー堺が演じる、世渡り上手の左平次。
時代の流れをスイスイと渡っていく
軽やかさは、そうか!落語の主人公なんだね。
落語の世界から飛び出してきたんだ!
ラストは、そんな落語の主人公が混沌とした世の中を飛び出していく、突き抜けた感じもとても良かった!