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死刑執行人もまた死すのcollinaのレビュー・感想・評価

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)
4.5
ドイツ語を勉強し始めたのだから、ドイツ人監督の映画を、とは思ったけど、
想像以上に英語でした。そんなことはおいておき。

最近、なぜかわからないけれど、戦争に関わるものを観ることが多く。

でも、戦争の話はおいといて、話として、いっていいのかわからないが、おもしろいものだった。
息の詰まりそうな雰囲気でありながらも、見事な展開は何も言えなかった。

それぞれの登場人物の特徴を絡めて、話を繋げ、人を繋げていき。
むだな説明がないのにも関わらず、1つのところででてきた人物の説明が
他のところでまた巧く交ざって。
小道具の使い方も、うまくて。
ラングの腕はもちろん、ブレヒトも参加したという脚本にはやられてしまいます。

チェコスロヴァキアの熱い人々には胸を打たれ。

彼女のついた1つの嘘から始まってしまう、チェコスロヴァキアの一人としての戦い。

結果としては何が正解だったのだろうか。
自分の善悪の置場所がわからない。
けれど、1つの決断として、民族を守ろうとした人々の話、
そして、それを描ききったラングの手腕は圧倒的だった。
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