夜の街は昼間見えない色に満ち溢れている。
踏み出した先は、恐れるべき世界ではなく、彼女の出会いを街のあかりが包み込む。夜も生活は続き、それぞれの生活はどこかで層を重ね、積もっていく。
今夜限りの関係>>続きを読む
雨がふりそそいだあとの森で、緑の木漏れ日と、やわらかな苔につつまれているかのような時間。
ここにいること。ここを見つめること。
今をここで重ねること。
このレビューはネタバレを含みます
いつもどおりのユーモアと、少しおおめの優しさ。
アキが新作を製作しているというニュースを目にしてから、ずっと待っていた新作。始まった瞬間から、カウリスマキの色彩が広がって、それだけで泣きそうになって>>続きを読む
劇場で観た後から、ふとしたときにこの映画が脳裏に過ぎるので、久しぶりに残しておこうと思った。
レオの魅力の一つは「男らしさ」の欠落だろう。フランスといわれて思い出すベルモンドやドロンのような俳優たち>>続きを読む
NTLiveにて。
アンドリュー・スコットに夢中。
「ピエロギ」「ゴウォンプキ」で笑ってしまって、周りの人に恐らく怪訝な目で見られただろう。ポーランド人に笑いのツボが近づきつつあるのか。
久々に映画館に行ったために普通に楽しみ、やっぱりニフラーとピケ>>続きを読む
「男らしさサイコー!」みたいな方向に振り切れたらどうしようかとハラハラしていましたが、そんな方向には着地しなかったので安心しました。
自分がつくり出す人間関係にの当たり前に慣れてしまえば、あなたもわ>>続きを読む
2020年の夏に講義で観ました。
1955年当時までにプリーモ・レーヴィなどが文筆の面では記録を残し始めていましが、今作は「映像」として人類全体がホロコースト/ショアの「記憶」に向き合う第一歩になっ>>続きを読む
アンジェイ・ワイダの抵抗三部作のうちの第1作。
スタフは遊び惚けて、ナチスの機関車にいたずらしながら暮らしていた。仕事も始めたもののいまいち身が入らない。学校でみかけた美女を追いかけて、遊び半分でレ>>続きを読む
ずっとTSUTAYAでみかけていたのに、「今はまだ」と思って、数年間手に取らなかった今作。何にもしたくない夏の日の午後にふさわしいのではないかと思って観てみました。バグダッド・カフェが「呼んだ」のかも>>続きを読む
私には数年に一度The Beatlesを聴く時期がやってくる。今がそうだ。なぜだか分からないけれど、なんだか寂しい気分が続くと聴く。”The Long And Winding Road”をイヤホンをし>>続きを読む
「今年はアジアの作品を観る」とかいいつつ、全然みられていなかったので、Netflixで目に留まった今作を。観終わったあとに、「ソン・ガンホやっぱり素敵だなぁ」と呟いたら、母にまた「あなたは本当におじさ>>続きを読む
8月1日に観ました。
なぜなら、ポーランドではワルシャワ蜂起の日であるからです。
ワルシャワでは、サイレンが鳴らされます。
ワイダの作品は後期作品に比べて初期作品は鑑賞機会が限られ、ずっと観たいと思>>続きを読む
今更観た今作。英語の授業でもいくつかのシーンを観ました。
オードリーに心を鷲掴みにされた同級生は何人も。
私は、そのときは彼女たちほどには至らなかったものの、今回全編を通してみると、グレゴリー・ペッ>>続きを読む
”You've got Mail” の元になったということに観ていて気付きましたが、少し異なっていてそこを考えながらみるのも楽しい一作。
最近疲れ気味でした。ということで、元気がないときには、193>>続きを読む
これも個人的な療法の1つでありまして、
「疲れたときにはアンドリュー・スコット」と。
最近は寝てもさめてもアンドリュー・スコットで、アンドリューのことが頭から離れません。今作のアンドリューもまたいい>>続きを読む
何もかも嫌になってしまって、ものすごい疲れていた時にふと思いついたのは、友人に勧められていたこの映画。ジム・キャリーならきっとテンションをあげてくれるだろうと信じて。
結果的にテンションは上がるし、>>続きを読む
ポーランド人の知りあいの方から、
「キェシロフスキ好きなら、絶対にドキュメンタリー観た方がいい」
と助言をいただいたので、YouTubeでパッと目に入った今作を鑑賞。
威勢のいいニュースとは裏腹に、>>続きを読む
お久しぶりです。
忙しかったのですが、なんとか夏休みに入りましたので、少しずつペースを戻していきたいと思います。
正直、自分の英語力でMUBIを使うことができるのかと一抹の不安はありますが、MUBI>>続きを読む
観よう、観ようと思いながら観ていなかった今作。
最近夏めいてきたので観てみようかという次第です。
アラン・ドロンデビューを果たしました。
トムが犯す犯罪、逃避行にゾクゾクします。悪いことを観ている気>>続きを読む
公開される前に予告を観たときから、ずっと観ようと思っていたら、公開からずいぶん経ってしまっていた。
「上を目指す」や、「前に進め」という言葉があまりにも苦手な私だけれど、学校に入ってからずっとこの言>>続きを読む
ティム・バートンの作品を観たのは、幼いときに「チャーリーとチョコレート工場」を観た以来だから、おそらく10年ぶりぐらい。何だか私はそのとき以来、ティム・バートンを怖がっていましたが、Netflixが執>>続きを読む
母に私が生まれた時の話を尋ねた。どうやら、私は産声をあげず、数秒間、息が止まっていたらしい。何かが気道に詰まっていたらしい。産まれた後には沢山の検査を受けていたらしいが、今どうにかここで毎日を送ってい>>続きを読む
私にはもうすぐ、約束の年がやってくる。「〇年後」の約束が。約束した、彼らと。
数か月前に思い描いた未来とは全く異なっている今、新しい生活が始まった私は得体のしれない不安に蝕まれたり、空元気を振り絞っ>>続きを読む
スマホがない世界に戻りたい。公衆電話に夢をみたいな。
アメリみたいに空想の世界に飛んで行ってしまっていたことは、私の記憶ではないのだけれど、幼い頃には人形たちと話していたらしい私。一人っ子だったのが>>続きを読む
最近悪夢を見ます。誰かが窓を割って室内に侵入してきたり、ひたすらに政治家を怒鳴りつけ、挙句誰も聞いてくれない夢。起きたら泣いていたり、母にも「うなされていたよ」と言われたり。
心を落ち着かせるために>>続きを読む
最初の映像の交錯から、興奮がとまらなかった。数年前に「ファニーとアレクサンデル」を観たときと同じ興奮かもしれない。ベルイマンの作品は、私を作品の世界に深く深く潜らせてしまう。
82分だなんて信じられ>>続きを読む
どうしても60s,70sのハリウッド映画を観たくて。
Bonny and Clyde を「俺たちに明日はない」と訳すセンス私にも欲しい。
バイオレンスなシーンがある映画はダメだって言ったんですけどね>>続きを読む
ティーンが主人公の作品を続けて。
ブラジルから爽やかで、かわいらしい1本。ガブリエルの到来によりレオは小さな宇宙から、レオ、ジョヴァンナ、ガブリエルと泳ぎだす。小さな大きな冒険。
やっぱり、ハリウ>>続きを読む
ほぼ同年代のレディ・バード。心はわがままなのに、大人にならなきゃいけないし、なりたいと思うから、変な背伸びをする。
母と仲たがいして数分後にはバカみたいな話をしてたり、どうしようもないときに泣いてし>>続きを読む
昨日観た最後の映画。自分のどこかの感情の海に潜って、頭を出すのも一苦労な状態で疲れていたけれど、やっぱりキェシロフスキが好きだなと思う。特にキェシロフスキは、最近の作品になるごとに私をより深いところに>>続きを読む
昨日、一昨日とポーランドの作品を連続して見ました。同じ俳優が出ていたり、キェシロフスキを連続して見たりしたため、少々混乱しております。間違っていたら、ご指摘ください…。
会社の金で始めた映画撮影で、>>続きを読む