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教皇選挙のテツのレビュー・感想・評価

教皇選挙(2024年製作の映画)
4.8
現実にローマ教皇の死去と5月に
コンクラーベを実施というタイミングで
評判のいい教皇選挙を観に行くことに。。。

想像はしていたが、ひたすら教皇選挙を
繰り返す中で、謀略、票集めのパワーゲーム、野心による様々な疑惑が次々と起こる。
コンクラーベを取り仕切る、主席枢機卿
のローレンスを中心に、保守派、リベラル派、アフリカ系等の候補等が入り乱れての
選挙戦は、聖職者といえども日本の政治家、
企業内のパワーゲーム、派閥争い等と変わらない世界なんだな。。。と思う。

カトリックはプロテスタントと比べて
権威主義的で保守的で女性蔑視のような
風潮もあると、何かのテレビでやっていたが、アグネスの「我々シスターは目に見えない存在だが、神は目と耳を下さった」という
発言からトランブレの謀略を暴露するところ、またベニテス枢機卿のラストシーンに
カトリック内部における女性の地位向上
、多様性の重要性を強く感じ、
亡くなった前教皇は全て生前分かった上で、
自分の後のコンクラーベを準備していたのでは??と感じた。

本当に選挙戦(コンクラーベ)のパワーゲームに終始する映画だが、システィーナ礼拝堂の
映像の美しさと、映像の綺麗さ、
コンクラーベの人間模様、カトリックとは?
映画館で観て良かったし、サスペンス映画としても純粋に楽しめました。
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