このレビューはネタバレを含みます
え、めっちゃ良かった!異能力陰キャ主人公に好感しかなかった。最初のみんなで集まって捜査の説明受けてるシーンでもう陰キャって伝わるの演技うますぎん?最初のシーンは後にバディを組む男性をチラ見してたのも第六感描写としてキマってた。上司の娘にあいさつされてんのに何も返せないの陰キャすぎてやばい、大人だろ(好感度急上昇ポイント)。悪魔がもしいなくても防犯の観点からどうかと思うような家に住んでんのもよかった。一人暮らしであんな家住むな……!完全びびってるのに銃構えて詰めてくのえらくないですか?職業意識◎だなあ(好感度急上昇ポイント)。
好きなシーンたくさんあるけど、スタンダードサイズで描かれる回想シーンはどれも"良"だったな。キャリー・アンの農場の、十字架のかかった部屋の入口を額縁にして殺人の場面が描かれるところ、すーごく好き!キャリー・アンの回想はどれをとってもテンション高くて最高。窓から外を眺めていると遠くのほうから2つの人影が歩いてくるやつもいいし、母が下着姿になって出産時の愚痴を言いながら人形にナイフ突き立てるところもいい。なんでこんな不気味な映像にできるんだろう。何がこんなに響いているのかサブスクになったらもう一回確認してしまうと思う。
間違いなくこの映画の売りのひとつであるロングレッグスくんの堂に入った精神異常演技はもちろん、母もよかったなー!シスターのコスプレで手を返り血で染める母になりたい。でもそんな人形運び込んだ直後に殺人って起こるものなの?毎晩五寸釘打ち続けるならまだわかるけど、10分くらいじゃん。悪魔ってすげーんだな。
セブン見返しちゃったけどそんなにセブンに似てるかなー。制作者が「セブンのここをオマージュした」っつーならそれはそうなんだろうけど。私的に後味が似てるのはエンゼル・ハートだけど、絵がおしゃっていうのと、捜査を進めていくうちに実は主人公に深く関わる事件だったということが判明するというところに引っ張られている気はする。てか絵がおしゃと言えばあの鏡に写った人形のシーンは貞子ちゃんよね。貞子ちゃんの演出が世界に羽ばたいていっていると思うと感慨深い。