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暗闇にベルが鳴るのrollinのレビュー・感想・評価

暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)
3.7
ハロウィンや後のホラー映画に影響を与えた作品という殺し文句に釣られて初鑑賞。とりあえず原題のブラック・クリスマスの方がカッコいい。

なるほど、一人称や覗き視点のカメラワークはモンスター不在の本作に於いて実に巧く機能してるし、影や黒を強調した絵作りも画面に死角と緊張感を生んどる。全体的にショットの質が高いのも好感。中でも特に聖歌隊と殺人とを交えた一連のモンタージュは見事!

カソリック的な禁忌や信賞必罰といったテーマも分かりやすいし、主人公ジェスを演じたオリヴィア・ハッセーはめちゃ美人。ホッケーマスクも登場。音楽は途中まで弱いと感じたけど、終盤の演出で巻き返した印象。

ただね、この映画、ホラー云々の前に、とにかく皆口が悪くて下ネタがエグい!笑
汚ねぇ歯磨きを見せつける市川悦子似の酒乱婆ちゃんや、早漏蔑視のネェちゃんも、キャラがそれぞれ明々後日の方向に立ってる!警察笑いすぎやろw
正直そっちで笑ったことの方が印象深い、何とも変テコな映画でした。メニュー画面で静か〜にきよしこの夜が流れてるのが一番怖い。終わり方とかも好きなんやけどなぁ。
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