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ボーはおそれているのrollinのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.5
インサイド・boreキン・フェニックス


売れたバンドに好きなようにアルバム作らせたら、ディスク3枚組のどうしようもないのが出来ちゃったみたいな感じ。
こっちの方が全然ジョーカーが誕生しそうな序盤の掃き溜めサバイブシーンが正直ピーク。それ以降は自己マンの垂れ流しで完全に時間の無駄でした。

よく海外の作品って聖書とか叙事詩とか神話とかシェイクスピアといった型を積極的にモチーフにするけど、たとえ本作がアリ・アスター版ユリシーズだとしてそれだけで高評価に繋がる理由には全くなりまへん。シンプルにひとつの映画として退屈でつまんないんだもん。

とは言えステージクリア型の横スクロールアクション演出とかめちゃ良かったし、つまんない展開もTRPGでクソみたいな出目を引き続けてると思えばまぁ腑に落ちます。

ホラーとコメディの境って曖昧だけど、大ネタも松ちゃんのビジュアルバムみたいで、悉く不条理演出に新鮮味がなく、全体を通してほとんどインスピレーションも得られませんでした。
ミッドサマーとかはホラーが突き抜けすぎて逆に笑える要素もあったけど、ハナからコメディを狙うには全然センスねぇです。
もう二度と観ることはないでしょう。
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