A8

バーン・アフター・リーディングのA8のレビュー・感想・評価

3.4
超豪華キャスト&スタッフ陣でおくる“真剣”おバカ劇。

ジムに落ちていた一枚のディスクを巡り、勘違いが勘違いを生み出し、、、そこに集う各々が己の欲望だけを追いかけた結果、自滅へと導かれていく様は、まさに「ファーゴ」を思い出す。

ちゃんと面白かったのだが、おすすめしたいかと問われればどうだろう、、、。と、コメディでもなければシリアスなリアルさも足りない、、ちょっと中途半端な印象。
だけど、作品の締めがヌルっと終わる感じは作風と似合っていた。

出てくる大物陣みんな立派なおバカなのだが、中でもお気に入りはブラットピット演じる「チャド」である。彼の純粋で悪気がないおバカがなんとも愛しい、張り込みの時車でジュースを片手に音楽を聴いてノっている姿はかなり可愛らしい。が、そのあとはなかなかショックなことが、、。これが引き金となりそれぞれのおバカさんたちがつながり出していくきっかけとなるのだが。

CIAの張り込みかと思いきや、離婚訴訟の法律事務所。
重大な機密文章かと思いきや放っておかれるような元CIA職員のただの執筆中文章。
スパイかと思えばジムトレーナー。
勘違いが勘違いを生み出していき、これほどおバカが露見するのはなかなか面白かったし、しっかりとみんな底辺に行き着くのもよかった。ただやっぱり、物足りなさの方が上回った印象。
A8

A8