らんらん

奇巌城の冒険のらんらんのレビュー・感想・評価

奇巌城の冒険(1966年製作の映画)
3.5
昔々、仏舎利を求め西へと旅する僧侶(中丸忠雄)は奴隷として売られていた日本人(三船敏郎)を救い共に旅をすることに
過酷な旅、盗賊の登場などの苦難にあいながらついに仏舎利を手に入れあとは帰るだけなのだか、
立ち寄ったとある国では王の不信が極まっており、スパイを疑われ捕まってしまう、、、

後半の展開はまんま走れメロスです
用事を済ませていざ戻ろうとする三船敏郎に次々に襲いかかる妨害
盗賊(佐藤允)だけでなく奇怪な魔法を使う魔女(天本英世)まで出てくる
それに対抗して善役の仙人(有島一郎)の手助けを借りて何とか駆けつけ王の不信を解き、めでたしめでたし

かと思ったら、王の座を狙う宰相(平田昭彦)らの謀反で反乱が起きてもう一波乱
最後は今までのうっぷんを晴らすかのように三船敏郎が暴れての一件落着といった流れ

つまり登場人物はほぼ異国の人って設定です
確かに佐藤允なんかは日本人ばなれしてるし、天本英世に至っては男女の壁を超えてさらに人外的な扱い
でもみんなちゃんと言葉は通じてるという娯楽冒険活劇です

設定だけなら安っぽい子供向けの映画かな?って感じだけど、意外とそれなりに楽しめちゃうというね
物語の深さだとか純粋な面白さを期待するっていうよりも、その奇抜さ、ある意味ネタとして、設定の乱暴さは百も承知な上で楽しみましょう
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