困ったちゃん

こころの湯の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

こころの湯(1999年製作の映画)
3.8
一体どんな尖ったSF映画なのかと思わせるオープニングとは真逆の人間臭い純朴な作品に見入ってしまった。

父子が営むレトロな銭湯が舞台。白いカーテンをかき分けて入るまん丸な入り口が印象的。父子の人柄や庶民的な浴場内、客らが交わす会話からそこが常連客にとって憩いの場であることが一目瞭然でわかる。

どこの世も同じでこの銭湯でも日々いざこざが有り、家族間での葛藤も起こる。人情深い父親の粋な計らいとこの素敵な銭湯がいつまでも永遠に続いて欲しかったのですが…

湯船で語られる内陸の花嫁の挿話が殊の外グッと来た。どんな最新のスーパー銭湯よりも断然この銭湯を訪れたくなった♨️
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