困ったちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

困ったちゃん

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MOTHERS(2020年製作の映画)

3.8

いつもの美容室で手渡してくれる雑誌はタブレット。「今日はGYAOで映画観るね」と伝えて観始めるも…若い美容師さんには衝撃的な映像だと判断したため早々に中断。

普通でない家族を撮る。どれだけ勇気のいる
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.4

忘れがたい映画になりそう。

ぜひ前情報なしで。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.6

マッツ・ミケルセン見たさに久しぶりの劇場鑑賞。

酒、酒、酒!全編通して9割が誰かしら酔ってる酒まみれ映画。気分上々ほろ酔い状態〜まぁ見苦しい酩酊状態に至るシフトチェンジを一滴も飲まずに演じた俳優陣が
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

4.3

あぁ、しんどい。

社会の底辺でいっぱいいっぱいなロゼッタの生活をまるでドキュメンタリー映画のように追う。ヤングケアラーとも受け取れるまだあどけなさが残る表情からは、年齢に見合わない長い航海の過酷さを
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トゥループ・ゼロ~夜空に恋したガールスカウト~(2019年製作の映画)

3.5

何人かのフォロワーさんの評価が良くて気になっていた作品。昔からスカウト運動自体に興味もあって。

物語は自分の興味に沿った内容ではなかったものの、個性強めで友達がいない落ちこぼれの少女たちが、ジャンボ
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ミヒャエル(2011年製作の映画)

4.0

爽やかなグリーンに反して、どんよりした少年の後ろ姿に闇を感じるジャケット。ミヒャエル・ハネケ監督の作品に関わった監督だけあってかなりハネケ寄り。

ジャケットで感じた闇は冒頭で確信に。坦々とこなされる
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クリスチーネ・F(1981年製作の映画)

4.0

デヴィッド・ボウイをバックに、14歳のクリスチーネの切羽詰まった様子が印象的なジャケ写。インパクトあるその内容は、ヘロイン抑止効果が期待できそうだ。

憧れのデヴィッド・ボウイのライブで恍惚とするクリ
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ポネット(1996年製作の映画)

3.6

ジャケ写のポネットちゃん、素晴らしかった。可愛さだけでなく、まるで憑依という言葉を知っているかのような表現力。

4歳のポネットちゃんにとってあまりにも突然なママとの別れ。受け入れられるはずもありませ
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未知への飛行(1964年製作の映画)

4.0

社会派シドニー・ルメットらしいドキュメンタリーさながらの緊張感を強いられる101分だった。

冷戦時代に起きたソ連との偶発的国際事案。いや、偶発なのか策略なのか…はっきりしているのは時間が刻々と迫って
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ロシア砂糖のTVコマーシャル(1995年製作の映画)

-

いにしえを感じる映像。貴重だな。

ユーリータッチのライオンちゃん親子に気持ちがホカホカ。

お砂糖の袋にもちゃんとロゴを描いてる芸の細かさ。

かわいい♡

わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)

3.5

フランスと言えばヴァカンス。羨ましく思う一方、以前観たエリック・ロメール作品では、ヴァカンスの予定を埋めるのに四苦八苦する女性の姿に複雑な思いを抱いた。何処かに行かなくてはいけない強迫観念に襲われるフ>>続きを読む

イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.0

子供にとって親と環境は選べない。おおむねそれは悲観的に捉えられるけれど、イゴール少年の場合、必ずしもそうとは思えない。

息子を大事にする反面、難民に対しては非情な父親との生活から取捨選択して作られた
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他人の顔(1966年製作の映画)

4.8

邦画とは思えないかっこよさ!内容もさることながら視覚的にもかなりセンセーショナル。まるで洒落た創作和食を堪能した気分。

“顔”はまさに個人を認識する第一関門。それを覆い物で覆わねばならない男にとって
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ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

5.0

ハネケ作品3本目。どれも観賞後は何処にも持っていきようのない鬱々とした気分の堂々巡り…

ベニーの異様さ、両親の衝撃の行動にばかり気を取られていたら違った…。鬱々とした気分にさせられた元凶は最後に待っ
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恋は緑の風の中(1974年製作の映画)

3.1

おそらく撮影時15歳の原田美枝子。昭和の倫理観ヤバい、、

緑の風が本当に吹いていたような風景に心洗われる。一方、棒読みセリフと規格外なヘンテコ主人公家族に心乱される。

高校受験生という多感な年頃。
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ガラスの部屋(1969年製作の映画)

4.5

レイモンド・ラヴロックの何とも言えない雰囲気がたまらない!調べると、森永チョコフレークのCMに出ていたらしい。観てみたい。

大学生カップルが偶然ボッコボッコにされてたラヴロックを助けたことがキッカケ
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バス停留所(2014年製作の映画)

3.2

短かい出逢いだったけど、ビター過ぎて一生忘れられない出逢い。

気になるラストだね〜

太陽(2005年製作の映画)

3.7

間違いなく、神ではなくて人間でした…

ロシアの監督が昭和天皇に焦点を絞った映画と聞くだけで好奇心が溢れかえる。個人的に一時期ハマった虚構新聞の記事を読んでいるようで、変に理解に努めようなどと気負わず
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哺乳瓶(2016年製作の映画)

3.5

クスクス笑ってたら…オチが怖すぎるやん!

自分もときどき陥る探し物発見までの紆余曲折。そして発見後、急に引き戻される現実。でもこれは絶対ない!…はず

顔のない眼(1959年製作の映画)

4.3

けっこう好き。もっと早く鑑賞すべきだった。借りっぱなしでごめんなさい、、

冒頭。張り詰めた形相で暗闇を急ぐ女。誰がどう見ても怪しい運転シーンからすっかり夢中に。顔を見せないトレンチコートを纏ったズル
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.5

画の美しさにウットリ。写真家でもあったんですね、アニエス・ヴァルダ。

パリの小洒落た夫婦が、夫の故郷であるポワントクールトにやって来る。浮かない表情の妻と浅薄そうな夫がああでもない、こうでもないと実
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けったいな町医者(2021年製作の映画)

4.5

「痛くない死に方」とセットで鑑賞のはずが、このドキュメンタリーを観てしまったらどんなに凄い役者さんが演じても、それ以上の感情は起きないと確信し本作のみ鑑賞。

笑いがあって高圧的でない、医者というより
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裸のキッス(1964年製作の映画)

4.0

サミュエル・フラー暫定1位更新。

何があったんだろうかと、いきなりわし掴みにされるただごとではない冒頭が印象的。相当な負のエネルギーを抱えた女は、2年後再起を誓い凛々しさを纏った姿で新天地に辿り着く
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チャイナ・ゲイト(1957年製作の映画)

3.9

サミュエル・フラー暫定1位。

ベトナムという波瀾万丈な国がよく表れている。フランス・ロシア・中国・日本・アメリカ…ひしめく思惑が大地も人間も無情なものに変えていく。

見るからにアジア系の顔をした息
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もうひとりの息子(2012年製作の映画)

3.5

アイデンティティ形成の核となる産まれてからの18年…大切にされた記憶も思い出の宝庫も、ある日突然違う眺めで振り返らされる告知。同じく親も振り返りを余儀なくされる。

実社会でもチラホラ聞く出生時トラブ
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(1961年製作の映画)

3.8

ミケランジェロ・アントニオーニは久しぶり。

一貫して不機嫌そうな妻をジャンヌ・モロー様が演じている点がいちばん納得。柳の葉みたいにユラユラ気ままな夫をマストロヤンニが演じているのもまた納得。

夫と
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パラダイス 愛(2012年製作の映画)

3.6

「インポート・エクスポート」とはまた違った現実を押し付けられた。生々しい。

いわゆる熟女がバカンスに行って羽目を外す話だけれど、実際に目の当たりにした事がある自分は嫌な記憶が蘇った次第。記憶の中のお
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四月(1962年製作の映画)

3.8

丸文字のクセを強くしたような書体で著されたオープニングタイトルが印象的。

歴史的にロシアの影響を受けていることが多いというジョージア映画。映画素人にはその影響の詳細はよくわからないけれど、この監督の
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インポート、エクスポート(2007年製作の映画)

4.0

東欧の寒空、寂れた街、生き延びるだけの生活…大好き要素しかない。

自国ウクライナでは給料も滞り、新たな仕事を探すしかない看護師の女。自国オーストリアでは職が無く、あっても続かない借金まみれの男。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

すばらしき世界ってあるのかな…

変えられない過去とどう対峙するか。以前観た「プリズン・サークル」と関連付けずにはいられない根の深い問題。

役所さん、感情の動静が見事でした。キムラさん、堂に入った演
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バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)

3.4

苦手なファンタジーだと途中で気付いたけれど、そう居心地の悪い作品ではなかった。

この世を去る人に美しい思い出を授け、あの世に送り出すゴーストの男ジュストと、かつて一夜を共にしたきりのアガトが偶然出逢
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Phobia(原題)(1980年製作の映画)

3.5

拡大して部屋に飾りたいアーティスティックなジャケットに一目惚れ♡

様々な恐怖症の荒療治風景で幕が開ける幸先いいスタート。高所恐怖症治療には高層マンションから赤子が転落する映像、ヘビ恐怖症には生きたヘ
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言葉にならない(2020年製作の映画)

3.0

幼い時に受けた叔父からの悪戯。取り合ってくれなかった当時の母。

ラストは母への復讐でもあるなぁ…。苦しみは母に託したように見えたけど、どう考えてもあの母は苦しまなさそう。

お見舞いに来る人が、必ず
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帽子箱を持った少女(1927年製作の映画)

3.9

ロシアンサイレント🇷🇺 ロシア映画にコメディは存在しないという個人的な概念が無くなった。

タイトル通り大きな帽子箱を抱えモスクワへ売りに行くナターシャ。困っている学生(イケメン!)に、ある意外な方法
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白い鳩(1960年製作の映画)

5.0

やっと鑑賞できた。素晴らしい。ノックアウト。

一羽の白い伝書鳩が、遠く離れた二つの小社会にもたらす希望を静かに描いた作品。何ですか、‘60年でこの斬新で絵になるショットの数々。力強くもさりげない慈悲
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相撲道~サムライを継ぐ者たち~(2020年製作の映画)

4.0

女性客多くてビックリ。今年は1場所多く観戦できた気分にさせてもらえた。大画面での迫力と男気に圧倒され通しでした。

オープニングの両国国技館。ここしばらく見ていない満員御礼の通路をカメラが下り捉えた幕
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