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リトル・ダンサー デジタルリマスター版のmarucoのレビュー・感想・評価

5.0
繊細で聡明な少年11歳のビリーは、ある日偶然目にしたバレエダンスに魅せられる。どうにもならない程に魅せられる。当時女性のものとされていたそんなバレエに傾倒していく11歳の息子に対し僅かな理解も示さず月並な男らしさに固執する頑固で意固地な父。

ビリーは決して父には言えないバレエへの滾り募る想いを訥々と呟くように話すシーンがあります。私はその場面を観たとき涙しました。
そしてそれらをもし、ビリーが大好きなママやったらどんなにかそのビリーの話を喜んで聴いたであろう、気持を汲んでくれたであろう…といたたまれない気持になりました。


衝撃のラストシーン…、
逞しく大人になったビリーの完璧なバレエダンサーとしての勇姿と美しさに驚き心震えました。
そしてそこには11歳の頃のビリーのイメージがそこはかとなく残されていたことの嬉しさに涙しました。
と言いつつも、
あ〜、もうこれであの11歳のビリーには逢えないねんな、2度と見られへんねんな、私はそんな一抹の寂しさと別れの哀しさを知りました。

最後に私はこのビリーの父は、
武骨であり粗野な人やと思う。
だけど彼はそれだけではない…、
実直で愛に溢れた人やと悟った。
やはり彼はビリーのダッドやった💖


今年も色々お世話になりました。
どうぞ皆さま、
佳き新年をお迎え下さいますよう✨
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