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マルサの女のmarucoのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
5.0
オープニング、いきなりえげつない荒技をかけられた。否、荒行やな、
ウワッ💨何やこれ!凄、凄過ぎる!!
度肝抜かれて固まってしもた。
あんぐり口を開けるとかそんな生易しいもんと違う。私にはこんなんかつて覚えがない。だけどこれこそが伊丹十三監督作品であると拍手喝采します(心の中で)👏👏👏👏

『マルサの女』さすがの逸品、
やっぱり面白かった❣
宮本信子さんの又もや名女優ぶりにいくつものため息がもれた。絶対に私が苦手な大仰な芝居はしない。自ずとそこには信憑性と臨場感と躍動感が生まれる。彼女の素晴らしい演技力にはもはや言葉はない。人としてもとても惹かれます。きっと必ずこれからも拝見したい方です。
そしてここで三作目となった憧れの山崎努氏。侘助、ゴロー、本作の権藤(ごんどう)、彼ら三人三様すべてに魅力を感じてしまう。本作権藤の圧倒的迫力の、特徴的に杖をついて歩く姿の泣ける程の巧さ唯一無二の巧さに何故か私は胸がドキドキしてしまう。そんな不自由な肢体でありつつ権藤の精一杯虚勢を張るイキザマに背中からギュッと抱き締めてあげたくなった。そして山崎努氏の天性の色気と渋みと品位に私は身も心も疼く。挙げ句にはそこでうずくまりへたり込む。
最後に今は亡き、
大好きな大滝秀治さん津川雅彦さんはじめ、沢山の名優方々には素敵な佳き時間を頂きました。そして作品と劇伴との相性の良さと相乗効果、耳心地の良さは随一と感じ入りました
私は今日も心からお礼を申します。
有難うございました🙇 
まだまだ伊丹十三監督作品に出逢いたい❢

必ずや、
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