カンパッチー

モスキート・コーストのカンパッチーのレビュー・感想・評価

モスキート・コースト(1986年製作の映画)
2.8
アメリカが狂ってるんじゃなくて、ただただ父親が狂ってる映画。

尊敬していた父親がだんだん醜くなっていく様子がすごい、最初はすごく頼りがいのあったハリソン・フォード演じる父親が自然との共存とかアメリカの管理社会批判、文明批判など都合のいい耳障りのいい言葉ばかりいってキリスト宗教を批判したり自分の家族を都合のいいように振り回す典型的なアメリカ的傲慢さが見えて本当に醜い、宗教を攻撃するのは彼の自由だが、あそこまでいくと彼自身がカルト宗教で、そりゃ家族も彼についていけなくなりますよ、アメリカでうまくいかなかったから文明が行き届いていない土地で神になりたかったようにしか見えない。
途中からアリー死ねー、死ねーと願ってしまいましたもん。

しかし、父親は父親なのか最後の最後に息子は父親を愛しているというナレーションで終わる、まじか、あんなに迷惑かけられても放火しても人の意見聞かなくても血の繋がりは強い!私、全然感情移入できないんですけど!
うん、奥さんヘレン・ミレンでハリソン・フォード、リヴァー・フェニックスという豪華な配役に関わらず地味なのに納得な作品でした。