髙橋佑弥

SELF AND OTHERSの髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)
5.0
死者が残した記録=記憶が語る...「どのようにこの声は聞こえていますか」。「何度も見ることでじわじわと味わいが出てくる写真」を何度も見せること。映写された"情報"でしかないはずの画面が、次第に実感を伴いはじめる。見る者の認知の変容まで織り込んだ映画。傑出した手紙映画でもある。人生ベスト。超絶傑作。

ひと昔前の週刊読書人より諏訪敦彦の弁…
「『SELF AND OTHERS』を構想していた頃に、次は写真を映画にする、どこにも撮りにいかない、壁に写真を貼ってそれを撮っても映画はできるのだと話していました。撮るということは一体何なのか、まさに映画の原理のようなところに、意識が向かっていたと思う」

2020/02/12
髙橋佑弥

髙橋佑弥