ずっと見たかったやつ。一瞬で見終わった。
人の生を、死骸こそ写さないがこちらを見つめ返す眼差しが感じさせる。
撮られた人はその写真はムッとしてたりして良いと思っていないが、その表情が生きている内面を…
車で住宅街をゆっくり走るショットで泣いてしまった。確かにそこで起こったことで、二度と再現されないようなことがしっかり記録されている、という感覚。
"見つめ返されているような気がする"牛腸の作品を羅列…
牛腸さんの手紙の朗読を聴いていると、生きる意味や目的について考えさせられる。彼は、ただ生きるというのではなく、何かを成し遂げたい、生きた証を残したいと強く思っていた。身体的ハンデを負っていたのが大き…
>>続きを読むひとつだけいうことがあるとしたら、佐藤真も牛腸茂雄も、光と影のあわいに、とりわけ不可視の領域に、ほんとうの淋しさをしきりに感じとって、決して、その感情に名前をつけてしまうことなく、フィルムの上に焼き…
>>続きを読む暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE
海面や木のざわめき、街を照らす夕陽なんかのショットと写真のモンタージュに、夭逝した写真家・牛腸茂雄の手紙の朗読が重なって浮かび上がるストーリー。
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冒頭、住宅地の真ん中に設けられた草地に、一本の木が映し出される。鳥のさえずりとともに風が吹くと、葉はゆらゆらと揺れ、しばらく同じ画角のまま停止する。ぼくはその画面をただ見せられる。とても静かだ。
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