牛腸は、大きな物語ではなく、日常的で身近な人々にカメラを向けた写真家だった(らしい)。笑顔でも無表情でもない被写体たちは、親密な人にも見えるし、まったくの他人にも見える。どこか宙吊りのようなその表情…
>>続きを読む最近会った人の話で佐藤真氏が出てきて、観たかったのを思い出して視聴。
ドキュメンタリーとはどのようなものかを考えさせられる作品だった。牛腸の作品や肉声のコラージュだそうで、牛腸茂雄本人はすでに亡くな…
ある写真家とその人生を紹介、説明、解説して世間に晒す方法は一切ない。この映画は事実や彼の人生を曝け出さずにただ画集を眺めている気持ちになる。その向こう側に近づいていけずに、事実確認も作家の人生も説明…
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