最近の映画記録、TIFFの4日目にみた「オリビアと雲」のこと。アニメーション部門の一本で、ドミニカの作品。
うーん、自分にはかなり微妙だった。
本編尺が80分あるのだが、こういうの、TAAFの短編スロットで7〜8分で見れば十分だな…と。
アニメーションや実写、ストップモーションなどの様々な断片で構成されている。
EDクレジットを見ると、どうやら複数のアーティストが作った映像による「合作」のようだ。
主軸は、オリビアという女性。彼女はベッドの下に「ラモン」という男が住んでいると信じていて…
もう一つ、ラモンという男のプロットもあり、彼が育てている不思議な植物から女の顔が生えてきて、それが育ってオリビアと名付ける、というもの。
こういうストーリー性のある断片では、漫画のコマ割的なスプリットスクリーンが、けっこう面白い効果を生んでいた。
好意的に見れば、「胡蝶の夢」的な物語を見出すことはできそう。
だが斜に構えて見れば、別個の短編を編集し組み合わせて、台詞を付け足してキャラ名と話を後付けしたようにも見える。(ゴダール方式というか)
80分の長編アニメーションと言うには無理がある、という感想だ。