ドナウ

エピデミック~伝染病 4Kデジタル修復版のドナウのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

前作からガラッと変わってアメリカインデペンデントの空気感漂う作品。冒頭、ニルスが誤って消してしまったという脚本は彼とラースが執筆していた作品で、警官と娼婦というタイトルしか覚えていないらしい。前作エレメント・オブ・クライムも警官と娼婦の物語で二人の男が同化していくものだった。制作風景と再び執筆している作品は16mmと35mmのフィルムで仕切られた現実と脚本が同期していく物語で、三色ハミガキのように決して混ざり合わない現実と脚本が並行した世界なのか、本編がまるまる脚本通りなのか分からなくなってくる。しかも、終盤ではまた催眠をかけられる女性まで出てきてヒステリックなラストの展開はこれまた現実なのか催眠状態なのか分からないまま終わる。後退しかできない現実のタクシーの運転手と脚本の中の司祭も供に同一人物のようで、ラースと共に二つの世界に存在しているのは、全部退行した催眠という事のようにも思えるけど…。暗に疫病を広めたのはメスメルといった医師達だと言い、短期間に僅かな勉強で司祭になる男は教育と宗教への皮肉だと説明する場面がある。メスメルを運ぶ時代錯誤のようなヘリコプターはそんな感じなんだろうか。取材に出かけるのはドイツ、ヨーロッパ三部作とはドイツと世界大戦のことだろうか。エンディングの余韻をぶっ壊すようなディスコ調の曲が良かった。

メモ epide we all fall down
ドナウ

ドナウ