その優しい嘘にどれだけ助けられたか。
エミリー・モーティマー、ジェラルド・バトラー主演の温かいヒューマンドラマ。約3ヶ月前から気になりつつも中々時間を割くことができず、今更観賞。
酷いDVにより、逃げてきた母子。息子はまだ幼かったので父親の顔すら覚えてない。そして物語は、父親のふりをして手紙を返している母親。それを父親からの手紙だと信じている難聴の息子。この嘘の手紙が起こす奇跡に感動した。
善悪二元論では語れないものの血の繋がった親というものは嫌でも親である。自分の事を愛してくれる親、暴力をふるう親。子供にとって〝親〟というものは何なのか、改めて知ることが出来た気がする。そういった意味でもラストのオチは良かった。良い終結の仕方だったと思う。
全体的に緩い雰囲気でスロースターターな映画ではあるものの、中盤ジェラルド・バトラーが出てきてからはガラッと劇中の世界が変わったので、ジェラルド・バトラーファンは必見。