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ロング・キス・グッドナイトのbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.4
2024年5月10日 13:40~ テレビ東京 吹替え
めちゃくちゃだけど、妙に味があって、拾い物の面白さ。とにかく、サミュエル・L・ジャクソン演じる私立探偵、ミッチの造形のすばらしさに尽きると思う。話は記憶喪失もの。平凡に暮らしているが、実は、凄腕の殺し屋で、記憶喪失になっているだけ。記憶が戻れば、凄腕の殺し屋に戻るというわけだ。その記憶喪失になった人物というのが、サマンサというやや年増の主婦である。平凡な主婦が無敵になって大暴れするわけである。

簡単にあらすじ。
夫と娘のいる平凡な主婦、サマンサ。サマンサをなぜか、狂暴な殺し屋が襲う。ところが、サマンサは、あっという間に殺し屋を返り討ちにする。
びっくりしたサマンサ、わたしって、なにもの? ということで、私立探偵のミッチとともに、自分探しの旅に出る。

メモに残されたネイサンという男を探し出して会ってみると、なんと、サマンサは、チャーリーという名前のCIAの暗殺部隊だったのだ。
だが、サマンサは、そのときは信じなかった。ふと、かつての婚約者、ダグラスを思い出す。そして、ダグラスのもとへ。
ところが、ダグラスというのは、チャーリーが暗殺しようとしていた相手だったのだ。
たちまち、ダグラスに捕まり、拷問を受ける。拷問を受けているうちに、記憶が復活し、チャーリーは甦る。
チャーリーは復活し、たちまち、ダグラスを射殺。

チャーリーは、かつての上司、CIA局長、パーキンスに連絡を入れる。復活したので、仕事に復帰したい、ということ。
ところが、パーキンスは、困惑する。かつて、チャーリーの暗殺の標的(情報を得るために近付いた?)だった、悪の帝王、ティモシーと組んでいたからだ。
そのことをチャーリーに知られると面倒なことになるので、チャーリーを始末することにする。

そのことを知ったチャーリー。これはもう、国外に脱出するしかない、と思った矢先、ティモシーに娘を誘拐されたことを知る。

ティモシーのアジトを襲撃することにするチャーリー。
その前に、CIA局長、パーキンスと悪の帝王、ティモシーが組んで、なにをやらかそうとしているのか知ることとなる。
街なかで大爆発を起こすのだ。予算獲得のための、テロ事件の自作自演である。

チャーリ―は、爆発物の仕掛けられたタンクローリーを街の外まで、運転して移動。娘を救出し、さらに、襲ってきたティモシーを殺害する。

これで終わりなのだが、じゃあ、ミッチは、なにをやったのだろうか。
一見して、ヘタレで、口ばかりうまい感じだ。実際、サマンサが、やばいヤツだとわかると、オレは、おりるぜ、と言って逃げ出そうとする。
だが、なんだかんだ言って、サマンサを助けるのだ。いつも、平常心で、安定している。
ヘタレなのに、最後は、サマンサの娘を助けるために、一人で突撃して、やっぱり、撃たれる。
サマンサが絶体絶命のとき、クルマで突撃する。
サマンサが、実は、狂暴なチャーリーが自分だと知って、悩むときにも、いいお母さんじゃないかとか言って慰める。
サマンサを日常につなぎとめる重要な役割がミッチなんだろうな。
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