逃げるし恥だし役立たず

ザ・ロックの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
3.0
化学兵器スペシャリスト(ニコラス・ケイジ)と英国特殊部隊員(ショーン・コネリー)がアルカトラズ島でテロリスト達と鬼ごっこ、入浴剤みたいな緑玉を集めたら勝ちという物語で、二人のAGA仲間のブルース・ウィリスのアレである。喰えない脱獄爺さんが限られた時間で何やってんだ?と思う程にサンフランシスコを壊しまくり、監獄島では孤立無援の二人があの手この手でテロリストと戦う痛快アクション娯楽作。
地上波の洋画劇場で何度か観た時は編集からか吹替からか安手な映画との印象だったが改めて観るとなかなかの良くできた作品である。ロケーションも多彩で各シーンを沸かせる音楽や緊迫感を煽る演出、明快かつ巧みな構成や怒涛のストーリー展開、人物造形も上手く、台詞回しや遣り取りも小気味良い。エド・ハリスの悪役への一貫性の無さ、エド率いる海兵隊と上陸したアメリカ海軍の思考停止の中の銃撃戦には違和感があり勿体無く感じるが、其れを除けば概ね良作。