Page30の千里のネタバレレビュー・内容・結末

唐田えりかさん出演に惹かれて鑑賞。圧倒的演技力。役者陣の演技を浴びる映画だった。それに加えて、誰しもが漠然とした不安を抱えて生きている中で、好きなことへの純粋な気持ちこそが生きる支えとなるのだと再認識させてくれる作品でもあった。

強いメッセージ性を秘めつつもストーリーは割とシンプルだったが、役者陣の渾身の演技が光る。作中ではお芝居のレベルや演技の種類、はたまた素人まで実力の違う登場人物たちをそれぞれの役者が演じているわけだけど、全員凄すぎた。

役柄上一番の実力者ということで序盤から長台詞のシーンを圧倒的な演技力で見せる琴李を演じる唐田さんに魅了され、舞台役者としての演技に拘る咲良を演じる広山詞葉さんの舞台演技っぽさも分かりやすくて良かったし、咲良と同じく舞台役者ながらも年長者であり実力では琴李にも引けを取らない強者感が印象深い遙を演じる林田麻里さん、演技素人の樹利亜が数日のうちに段々成長していく過程を演じたマーキーさん。圧倒された。

エンドロールが終わった後で現実の客席からも拍手は起きたけど、エンドロールに入る前の作中で観客がスタンディングオベーションしてたところで一緒に拍手したくなった。役者陣に拍手喝采。


2025.4.15
2回目を池袋HYUMAXシネマズにて。
スコア : 4.5から変わらず。
2回観てもやっぱり役者陣の演技が圧巻。特に林田麻里さん演じる遙に心の内を見透かされた時の琴李＝唐田えりかさんの涙が良い。最後の全員で女性を演じるというオチも素晴らしい。