スガシュウヘイ

シックス・センスのスガシュウヘイのネタバレレビュー・内容・結末

シックス・センス(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作を最初に見たとき、私はまだ子どもだったが、映画を見てこれほど衝撃を受けたことはなかった。

何がすごいって、「主人公は実は死んでました!」って所で衝撃を与えたいはずなのに、冒頭でしっかり銃で撃たれてしまっているという点だ。だからこの結末は確かに衝撃ではあるが、なおかつ、しっかりと腑に落ちる力強さもある。


そして何度か見返してみると、本作はその「衝撃」以外の部分でも大変優れていることがわかってくる。

まずホラーとして単純に恐い。特にベッドの下からニュッと手が出てくるところは何度見ても恐い。さらに、ビデオで母親が毒を盛っている映像が無音で流されるのも、背筋が凍る恐ろしさがある。


そしてヒューマンドラマとしての要素。浮かばれない死者たちがやり残したことを叶えていく過程。ハーレイ・J・オスメントの子役とは思えない哀愁漂う名演が、このドラマ要素に確かな感動を加えている。


衝撃ラストの映画は数あれど、これだけ何度見ても楽しめる作品となると、そうはないだろう。

この作品を撮ったとき、シャラマン監督はまだ20代だった。それが一番衝撃だ。


公開:1999年
監督:M・ナイト・シャラマン
出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント