つちのこ

メアリー&マックスのつちのこのネタバレレビュー・内容・結末

メアリー&マックス(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

さて。「実話に基づく」ってあったからどれくらい実話なのかと思ってたら、脚本はほとんどフィクションなのね?
マックスが宝くじ当たるとか、そもそもメアリーがマックスを引き当てるとか奇跡より確率の低い奇跡じゃん! って思ったのでそこはフィクションで納得。

マックスが「アスピーでいたいんだ」って綴るところはとても切ない。私はアスペルガーの疑いを自分で持っているだけで、まだ診断出た訳じゃないけど、分るよ! 「異常なのは周りの方なんじゃないか」って凄く思う時あるよ! 「他人が平気なのが信じられない」ってまさにそれだよ!

他人を傷付けて平気とか、人を陥れる嘘を吐くとか、そっちの方が頭おかしいわ。

「君が不完全だから許す」「僕も不完全だし、みんな不完全なんだ」「欠点は選べない」「欠点は君の一部であって、欠点が君なんじゃない」というところでは素直にウンウン、そうなんだね、と思うことができました。

私はそもそもアダルト チルドレンだと思っていて、「クラウン (またはピエロ)」的なポジションなので、「面白い」とか人から言われても「いやでもこれ、作られた人格だしさ…」と思っていてかなり自分が迷子。

アイデンティティだと思ってたものが偽物だったんだよね。

外見から類推されるは常に「大人しい人」または「おっとりした人」。友達などの親しい人からは「飄々としてる」とか「剽軽な人」とか思われてるので、内心どシリアスってところは絶対に見せられない (だからこんなところに匿名で感想など書いてる訳で)。

一体「個性」とは何ぞや? 「私」という「個」みたいなものがそもそも幻想なのかもしれないけどね。オクラの産毛みたいな (いつかこのタイトルで本を出そうと思っています)。

友人って、大事だなー。
私は親友だと思っていた子を切ってしまったので (今考えると彼女も何らかの障害あったように思うなー。自分と似てたんだけど、ちょっと逆恨みと責任転嫁酷すぎて耐えられなくなった。半ばストーカーみたいになってたし)、何でも話せる友人はいなくなってしまったが。

そのポジションに今の彼氏がいたんだよね。どれだけ心が安定してこられただろうか。

しかーしっ!
長い人生、自分の味方でいてくれるのってパートナーだけなんだよ。友達でも親でもなく、パートナーだけなの。
だから相互に軋轢のないように毎日気を付けて大事にしなきゃーいけないんだよう。

それを「いて当たり前」と思ったらダメなんだよう。だから相手の嫌がること何十回もしたらアカンのだよ! 障害で仕方ないといっても受忍限度というものがあるよっ!

ああ、何言ってんだろ。
マックス殺さなくても良かったよね。
せめて出会って、一晩くらい語り明かして欲しかった。
メアリーはまた一人になっちゃってかわいそう。
メアリーは障害なかったって認識で OK? しかし、まさにアダルト チルドレンよなー。アル中のおかん。
メアリーに宝くじの一部をあげていたら、オトン死ななくて済んだのかな。
それとも趣味だったから関係ないのかな。

おじいちゃんが最後に広場恐怖症克服したところめっちゃ良かった! というかみんなあのじーさんに突っ込みすぎで、あんなんされたらそりゃ誰でも広場恐怖症なるやろ! と。
そして日本軍がピラニアに食わせたってマジー!? 否定できないだけに怖い!