ミシンそば

出発のミシンそばのレビュー・感想・評価

出発(1967年製作の映画)
2.8
ヌーヴェル・ヴァーグ的作品には結構触れてきた気もするし、好きな作品も結構あるとは思うけど、この作品は正直無理です。
スコリモフスキは結構好きな映画作家って思っていたけど正直苦手なのかも…。
「早春」と言い、彼の撮る青春映画はすごく痛くて、異国で身振り手振りを交えつつ撮った本作も苦痛を感じる場面がかなり多かった。
単に合わないんだろうな。

無軌道と言えば聞こえはいいが、ポルシェでラリーレースに出ることしか頭にない主人公も、中途半端にそいつに寛容なガールフレンドも、自分にはキャラクター造形の時点で不自然に映る。
退屈で、クシシュトフ・コメダの見事な劇伴だけが頭に残る(セリフが妙に少ないこともそうなる要因の一つか)。

心持ち一つで、新鮮にも苦痛にも映る映画だって所感を抱いたから、自分のこのレビューは過去一レベルでアテにすべきでないと思います。