2001年宇宙の旅IMAX上映が始まった!
昨年の爆音上映に続き、なんとしても参戦したい。
オープニングは2001年を彷彿とさせる光が飛び交う宇宙の映像。
妖しく光る赤い彗星。
こんなのが、中嶋貞夫と、笠原和夫、田中陽三、松本功の三人の脚本家がユニットを組んだ148分の歴史スペクタクル巨編となり得るのか。
関ヶ原の後、名護屋城で西をうかがう家康。
石田三成のしゃれこうべを金箔で盃に仕立てて酒をあおり「カビ臭い」と宣う。
迫り来る隕石。
その家康の首を狙う真田十勇士。
霧隠才蔵、猿飛佐助、登場の度に横尾忠則のイラストレーションに切り替わる洒落すぎた演出。
真田広之の香港映画顔負けのバトルアクション。
最初の10分ほどで、これら荒唐無稽な展開に、萬屋錦之介、金子信雄、長谷川千恵蔵、あおい輝彦、真田広之、火野正平、そして松方弘樹。
あまりに意欲的な仕掛けとキャスト。
もっともそんな無茶苦茶を延々と続けられる筈もなく、だいたいのところ史実に沿った冗長な展開となり上滑り感は否めない。
この手の作品を小馬鹿にする風潮があるが、新しいジャンルを創り出したいというモチベーションは賞賛に値する。
全ての登場人物と正しい史実を把握してこそ楽しく鑑賞出来る。
そして、お爺ちゃんやお婆ちゃんと一緒に見れば色んなレクチャーを受けられ更に楽しめるのではないだろうか。
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萬屋錦之介の家康は、フィギュアが欲しくなる程ヴィジュアルも見事。
お灸を据え「熱う、あぁつぅ、あつ」と連呼する姿が超可愛い。
ガンジャでキマるシーンはケッサク。
仁義ファンにもおススメ。