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The Young Mother's Home(英題)
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『The Young Mother's Home(英題)』に投稿された感想・評価

4.5
ドキドキするバイクの二人乗り

母に捨てられ出産を控える女性。里親に出すことを決めたがアルコール依存だった母に止められる女性。彼氏が認知してくれず母親にお金を借りる女性。幸せそうな夫婦だが事情がある女性。

未成年の出産は『JUNO』などなど様々つくられてきたわけですが、今作は群像劇にすることで個別の事情に焦点を当てているという強みと、その整理力が目を見張る。

今までは妊娠した個人と相手に向けられる世間の目をドラマ的に描いたり、宗教的に禁じられた出産の話が多かったように思いますが、今作は1人で産むことへの不安とそのサポート施設、さらに生まれてからの暮らしにまで目が向いていて非常に網羅的。それでいて出産などを映さない大胆な飛躍で飽きさせず新鮮でいて短時間に収まっている。

未成年の出産をサポートする施設がちゃんとあるということが紹介されているのも素晴らしいし、それでいて母親になることで直面する母親との関係も深く掘られていて感動。
男性にも目を向けろという指摘はあるかもしれないが、それはまた別の映画になってしまうし現実問題として1人で福祉の力を借りて生きるための手段を映画的に落とし込んだ点がこの作品の素晴らしい点だと思う。
mis
4.0
流石のダルデンヌ兄弟、力強い。何度も見た事のあるテーマではあるが、一人一人それぞれ異なる背景を持つ若い母親のストーリーが存在感があり、ただ色んな人種を集めました、だけではない。

近距離撮影で映される悲しいというか絶望のその目には、サバイバル精神のようなものも感じられた。

ベルギーのLiegeという綺麗なエリアと貧しいエリアが交差する街もリアルさを演出…
ファースト・カット。画面の中央には十代後半と思しき女がバス停の雑踏のなかを緊張の張り詰めた面持ちで立っている。画面の右手奥の黄色いバスは大きなエンジン音を鳴らしながら下手にフレームアウトしていく。それが手持ちカメラによるショットだと認識するより先の、たった数秒の持続で、ほかでもないダルデンヌ兄弟の映画がはじまったと思わされてしまう強度。
 未成年のシングルマザーの保護施設でともに生活を送る若すぎる母たち。その母の母たちもまた、みずからの人生を掌中に握る前に、赤子を身籠っていたという事実が少しずつ明らかになっていく。世代を超えて再生産されてしまう階級格差や貧困、教育機会の欠如。その悪しき再生産のループから若き母たちはいかに抜け出すことができるか。三十年以上にわたって社会と実存の相剋というドラマを描き続けてきたダルデンヌ兄弟が70才を超えて発表したこの新作にもなんの真新しさは見受けられない。円熟と呼ぶべきでもないとおもう。『ロゼッタ』の時点で、すでに彼らの作家性は完成していたのだから。
 だけれどこのシングルマザーたちの群像劇には、それぞれの女たちの人生が互いに響きあうようなカタルシスが訪れることはなく(あえて安易なカタルシスを封じるという作家の意図もわかるとはいえ)、彼らのフィルモグラフィをきちんと追ってきた者なら、カンヌの審査員があえてこの作品に脚本賞を授けたことに疑問を抱くのではないか。わたしはフランス語のネイティブではないのであまり気にならなかったけれど、同行者はダイアローグに作為が見えすぎて気になったとも言っていた。最後にアポリネールの「L’Adieu」という詩句がうたわれる。フランス語圏の小学校に通っていた者はだれしも習うようなたいへんに有名な詩句だそうだ。日本で言ったらたぶん芭蕉の俳句みたいなもんで、このある種の変哲のなさ、凡庸が彼女の人生にとっての支えとなっていたという設定をつくった「意地の悪さ」、あえてその詩句を選んだダルデンヌ兄弟の意図をひしひしと感じます。