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氷点のmajiziのレビュー・感想・評価

氷点(1966年製作の映画)
4.0
三浦綾子原作。
ご本人はクリスチャンで、原罪がテーマの作品。


あらすじは
幼い娘を殺害された辻口夫妻は、知人の医師の斡旋で陽子を養女を迎え入れる。陽子は美しく清純な娘に成長。兄の徹は密かに陽子を愛すようになるが、陽子には忌まわしい出生の秘密があったー。


行動の動機が憎しみというのは珍しいことではないけれど、その究極といった感じ。

憎悪は真実をも歪める。

とにかく父親も母親も恐ろしい。
家庭内での会話が凍りついてます。

船越パパはいつも情けない変なおじさん役が多いのに、こんなに陰湿な役もハマってた。そして母親役の文子様の意地悪な眼差し、陽子への嫉妬や苛立ちなど素晴らしくうまいです。

陽子はどんなに意地悪なことを言われてもさらっと受けちゃうスーパーポジティブ少女なので、鬱陶しくなる気持ちはわかる!笑
素なのか、ワザとなのか怖くなる無邪気さ。

眼科医の村井を演じる成田三樹夫の色気が半端なく、多くの女性の人生を破滅させてそうでした。
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