2021年 53本目
決められた結末に向かって、右葉曲折を繰り返しながら進んでいくストーリーが残酷。なんだかんだで、たくさんの謎を残しながら終わった印象が強かったけど、解説サイト読んでみたら、意外なことにキッチリと伏線回収されてるらしい。
過去に起こったウイルスのパンデミックによって人が住めなくなった世界で、その原因を探るために過去へとタイムスリップ。1990年・1996年、そして2035年と、それぞれで起こった出来事と人との関わりを記憶して、少しでも場面を見落とすと、全部が崩れる感じが良い。パッと一瞬だけ映った写真とか、壁の落書きとか。最後までミスリーディングさせるように構成されているからこそ、その伏線がジワジワ効いてくる。途中で一回トイレに行ったんだけど、そこまでのストーリーを細かく整理しながら用を達した。
キャスト面で言うと、ブルース・ウィリスは相変わらず素晴らしく、何よりブラピの怪演。『ギルバート・グレイプ』でディカプリオが見せた、あの演技に近いものを感じた。キャラクターとしての魅力は少ないにしても、ブラピという俳優としての力はめちゃくちゃ伝わる。
