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ドッジボールの一人旅のレビュー・感想・評価

ドッジボール(2004年製作の映画)
3.0
ローソン・マーシャル・サーバー監督作。

アクション&コメディ畑を突き進んでいるエンタメ映画界の雄、ローソン・マーシャル・サーバーの監督&脚本作品で、ドッジボールに人生を賭けた男の挑戦を描いたスポーツコメディです。

経営難のスポーツジムを経営する主人公:ピーター(ヴィンス・ヴォーン)が、1週間以内に5万ドルを用意しないと近隣の大人気スポーツジムのオーナーであるホワイト(ベン・スティラー)にジムの経営権を奪われる事態となり、ラスベガスで開催される優勝賞金5万ドルのドッジボール大会で優勝すべく即席チームで猛特訓に励んでいく…という世にも珍しい“ドッジボール”を題材にしたスポ根コメディで、ジムに集う個性的な面々とチームを結成して無謀な挑戦に打って出た主人公の奮闘模様を、チームのメンバーに迎え入れた弁護士の美人ヒロイン:ケート(クリスティン・テイラー)とのロマンスのゆくえを絡めて活写していきます。

ジャンル的にはスポ根モノですが、主人公をはじめチームメンバー全員がドッジボール初心者なので基本的にグダグダしています。実力的には素人に毛が生えた程度で、猛特訓の末に才能を開花させるといったスポ根モノの王道的展開もありませんし、地区予選の唯一の対戦相手がガールスカウトの少女チームという点でも“なんちゃって”スポ根街道まっしぐらです。とはいえ、ラスベガスの本大会では意外と白熱した試合展開で魅せてくれますし、ボールに当たって退場した選手も一定条件で復帰できるというルールが試合をより熱くしています。

人生の崖っぷちに立たされた男の再起を賭けた挑戦の顛末を、気のいいチームメイトとの切磋琢磨&友情やヒロインとのロマンスを織り交ぜコミカルに描いた脱力系スポ根コメディで、頭のイカれたライバルオーナーに扮したベン・スティラーの大立ち回りは流石としか言いようがありません。

蛇足)
ヒロイン役のクリスティン・テイラーと悪役のベン・スティラーは2000年に結婚した夫婦です。
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