Habby中野

人間の証明のHabby中野のネタバレレビュー・内容・結末

人間の証明(1977年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス、ミステリー、TOKYOとニューヨーク、母と子、戦争、過去、怨恨、男女、逃避、贖罪からカーチェイスにファッションショー、めちゃめちゃ良い音楽、豪華キャストと、詰まりに詰まっていた。そういう意味では本当にすごい映画だとおもう。だが、それぞれがギチギチに肩を寄せ合いもう画面から溢れんばかりで、その分こちら側から入っていく隙間はなかった。カメラもそれを抑えようとしてか、変に冷淡におもえた。
ただ、それくらいに力を込めて作ったのだろう、初めから最後までクライマックスのようなテンポの中で、母に刺されたジョニーが自分でナイフを押し込むシーンと、落ちていく麦わら帽子にはドキッとした。主人公の怨恨相手であるニューヨークの刑事が関係のないチンピラに刺されるラストカットはどうしても入れたかったのだろう。「人間の証明」だから?
Habby中野

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