トシオ88

セクシー地帯(ライン)のトシオ88のレビュー・感想・評価

セクシー地帯(ライン)(1961年製作の映画)
3.5
ありゃ!またモノクロに戻っている!
でも本作がシリーズの中では一番面白かった😆お勧めです😃

今までの無国籍的なシチュから、銀座を舞台にしたOLさんの売春斡旋秘密組織と殺人の冤罪を被せさせられた吉田輝雄と女掏摸師ヴァンプ三原葉子との闘いを描く😃
戦後まだ15年足らずなのに、こんな売春組織が映画として企画できるほど、もう都会の性の世界は破廉恥三昧だったのかな。日本人ってやはり、いやらしい人種なのかもしれん😨

ずっとjazzyな伴奏が流れている中、ストーリーのテンポの良さ、溌剌とした三原葉子も観てて楽しいけど、既に見る事の出来ない昭和30年代の銀座と東京駅丸の内側、そして浅草、新橋を堪能できる貴重な映像記録の一面もあり😆

銀座の和光前が必ず主人公の待ち合わせ場所だけど、ゲリラ撮影で描かれる夜の銀座の人の数が半端ない。そして森永チョコレート🍫のあのネオン、都電が疾走し、日劇ホールもネオンでキラキラ煌めく🤩。
途中登場の、まだ新人女優の池内淳子が、浅草の特殊覗き部屋を吉田輝雄に案内して「ここって猟奇でしょ💋」と耳元で囁く場面などは今観ても結構扇情的っス😍
そして新橋駅前の馬券売り場の人数もまた半端なし。昔の日本はやはり人が多い。東京駅構内沢山いたというゴルフ⛳️に行った偽の証拠を捏造する枯芝屋とか、OLさんのバッグに入っている空気の抜けたダッコちゃん😆とか、銀座のバー置いてあった超卑猥なくるみ割り器😆とか、兎に角観るもの全てがモンドな昭和30年代の時代性を感じさせて堪らない。
そしてもしかしてこの映画が語源かと思った「トランジスターグラマー」略してトラ・グラ。世間に言われているよりだいぶ淫靡な俗語だと今日知りました!😍
他の地帯シリーズは何となく、すぐ忘れてしまいそうだけど本作は印象深く記憶に残りそう🎬😆
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