上海十月

絞死刑の上海十月のレビュー・感想・評価

絞死刑(1968年製作の映画)
4.1
前半のコメディタッチは、最高だ。ナレーションが大島渚で事細かに説明し字幕が入りドキュメントの様に始まる。そして舞台劇の様な実験映画が展開する。渡辺文雄のコメディセンスが最高だ。小松方正が日の丸背にしてこのRであることをわからせようとする演技を見つめているのが、なんとも言えない。後半のお姉さんが出てきて、そうやりたい気持ちはわかるが、なんかトーンが変わりすぎて面白くない。現在の世界の情勢からすると死刑廃止かもしれない。冤罪の被害を防ぐためにも必要かもしれない。ただし、被害者感情考えると簡単に廃止と個人的には言えませんね。極めて実験的でありながら従来の大島映画としてわかりやすい映画ですね。
上海十月

上海十月