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グエムル -漢江の怪物-のmasaのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.5
ポン・ジュノの怪獣映画……ピンとこなくて前から観るのを敬遠していた作品。

漢江に突如出現した怪物に娘を奪われた一家の奮闘を描く。
ソウルを流れる大河の漢江に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲う。河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥの中学生の娘、ヒョンソも怪物にさらわれてしまい……

観てみると、怪獣映画というか、韓国の家族のドラマだった。暗にアメリカ批判も込めつつ、なかなかこれはこれで、いい。

やはり、韓国では怪獣映画が根付かないので、家族の絆をテーマに持ってきてラストも韓国映画らしい。
怪物の姿も漢江の魚類の突然変異ということで姿がグロい。はっきり言ってカッコ悪い。

しかし、ソン・ガンホ演じる頭の弱いボンクラオヤジの奮闘がなかなか泣かせる。
家族も、大卒なのに職がない弟のパク・ヘイル、オリンピックのアーチェリー選手の妹にペ・ドゥナ。どこか憎めなく味わい深い父親にパク・ネイル。父のガンホに似ずかしこい娘にコ・アソンと家族のキャラがとても個性的でなかなか楽しかった。

ペ・ドゥナのアーチェリー姿に萌えてしまった…
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