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グエムル -漢江の怪物-のシネラーのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.0
人生で初めて鑑賞した
韓国映画てあり、
その際は最後まで鑑賞できなかった為、
約10年振りの再鑑賞。
結果、面白さを感じつつも
そこまで好きではない映画だった。

モンスターパニック映画や
怪獣映画を予想して期待すると、
思わぬ肩透かし感を持つ作品だと思う。
序盤のグエムルが人々を襲う場面が
素晴らしいだけに、
中盤以降は主人公一家の家族を
救出していく物語に焦点が強くなり、
いまいちグエムルに対する
緊迫感や緊張感が
薄くなった印象を受けた。
その主人公一家であるが、
節々に描写される
救出へ向かう4人の人間模様は
魅力的ではあるが、
一番の主人公である父親に関しては
感情移入できなかった。
家族映画にも関わらず
ラストの後味の悪さは、
流石ポン・ジュノ監督と
言って良いだろう。

一人娘を怪獣に連れ去られた一家が
娘を救出しに行く家族映画であり、
韓国の実状や反米的描写を含めた
人間ドラマが主になる映画であると
個人的には感じられた。
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