グレコ

キツツキと雨のグレコのネタバレレビュー・内容・結末

キツツキと雨(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公は奥さんを亡くし、林業を営みながら息子と2人で静かに暮らしていた。そこへ東京から、映画の撮影で来た若造の監督と出会う。亡くなった奥さんを引きずりながら、仕事に打ち込む主人公と、自分の作品に全く自信が持てず逃げ出そうとする若造監督が、映画撮影を通じて段々と心を開いていく。若造監督が主人公と一緒に映画撮影に向き合うにつれて、笑顔が出てくるのが印象的だった。「甘いものは食べない」「黒い靴下はやめとけ」などの自分ルールに縛られていた若造監督だったが、主人公があんみつを監督の口に突っ込むことで、そういった自分ルールからも解放される。ゾンビ映画の撮影に村の人々も加わり、そのまま生活に戻るので、村中がゾンビになりシュールだった。
クランクアップのシーンでまさかの奇跡的な晴れ間がのぞき、無事撮影終了!ラストは監督の方は主人公のお手製椅子でその後の作品の撮影を、主人公は林業の仕事に戻り生き生きと暮らしていく感じで終わった。
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