グレコ

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のグレコのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

筋ジストロフィーを患う、わがまま、自由奔放な主人公鹿野は、病院や親からの介護を受けずボランティアの力を借りながら一人で生活している。
ボランティアの一人、医大生の田中くんがある日彼女みさきを鹿野の家に連れてきた。ボランティアが鹿野のわがままに振り回されてるのをみて、みさきは怒って二度と来ない!と出て行ってしまう。

しかし、鹿野がみさきに謝り、デートをしてほしいと頼み、みさきもまた鹿野のところに通うようになる。
一度本音をさらけ出してから、みさきも鹿野に自然体で接するようになる。一方、田中の方は親のしいたレールにのり、自分の気持ちのままに生きていけず、もやもやしながら日々を過ごしていた。ありのままをさらけ出している鹿野やみさきに対して羨ましさも感じ、なんとなく疎外感も感じてしまい二人から遠ざかるようになる。

ある日、鹿野がついに人工呼吸器が必要になり、主治医が説得するも、鹿野は自由を奪われることを拒否する。そんなとき、田中が初めて自分の思いを親にぶつけ、鹿野を助けてたげてほしいと頼む。

「あの人のわがままは命がけなんです。
自由を奪わないであげてください。」というセリフが心に残った。

結局、鹿野は病院から逃げ出し、家で過ごすも人工呼吸器が必要になり、元いた病院で人工呼吸器をつけて過ごすように。
鹿野は、自分を表現できる唯一の声を取り戻すべく、仲間と奮闘し、ついに喋れるようになる。諦めず、夢を持つのは大切だと痛感させられる。
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