どーもキューブ

川の底からこんにちはのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

石井監督のしょーがないからこんにちわ


 2011年6月18日 17時42分レビュー。



ベルリン映画祭招待作品。ブルーリボン賞監督賞受賞。日本映画プロフェッショナル大賞第一位受賞。ぴあスカラシップ作品、ぴあフィルムパートナーズ。脚本監督石井裕也。

鳴り物入りのニューカマー石井裕也監督、初期自主短編が軒並み各映画祭で入賞。
アジアフィルムフェスティバルでなんとエドワードヤン賞を受賞している石井監督。

そして「愛のむき出し」で一人若手女優で際立った位置につけた満島ひかり主演。

そして石井監督とご結婚というおめでた、びっくりニュース。それだけ、演出にラブが、力が入ったのかな?と余計な妄想。

ジャケの工場服の満島さん、泣きじゃくる満島さん、コメディぽい匂いという事で鑑賞となりました。





笑えて、涙が何回がでて。

満島さんの女優の映画、コメディエンヌ抜きに本作は、成り立たない気がします。
それほど彼女の魅力が爆発!

満島ファンは、超必見です!

若干いらないかなーこのエピソードみたいな感じもありましたが、、。

石井監督のドラマと間のつなぎはとっても素晴らしいとおもいます。
自転車のシーンの躍動感、ラストの引きの長廻し構図、必見!

物語は、東京で普通の会社員の満島さん。とある事をきっかけに田舎へ行くことに!

ファーストカットの素晴らしさ  その ぼーーっとした顔!
これを見た時に本作のなにやら「力」のようなものを私は感じました。

キャラクターの素晴らしい主張、言葉、生き方

しっかり作られたシナリオ

満島さんのまさしく「中の下」的つぶやきに笑いながらもどこかリアルなある種の真実を表現していると思います。

大袈裟なものいいですが、我々も飲み込むリアルなダメ的妥協つぶやきにシンクロしていきます。(同時に女性のかたには、キャラに拒否反応がおきる方もわかるかも。)

脇役がまた、実に有名じゃない方なのに存在感が抜群に良かった!素人のおばさんの助演が良い良い。

岩松了の飲み屋のぶっちゃけトークにゲラゲラと笑い、リアルな所にニヤリ

志賀廣太郎の落ち着いたラブ

どっかで見たことあんなーとひっかかってたら
そうそう同じぴあ繋がりの橋口亮輔監督「二十歳の微熱」のゲイ役の遠藤雅さん!

えー女性陣から嫌われること間違いなしな男を演じてます!

満島さんと対するシーンは、必見の早口喧嘩をお見逃しなく(笑)

ラストのやりとりに大爆笑

満島さんの地底からこんにちわ的マイナスぶっちゃけブチギレに涙がでてしまいました!

彼女のまるであかごのような表情のラスト

中の下というか
川の底というか
普通というか
みっともないというか
つまらない毎日というか
「、、でちゅかぁー」から「かったりー」にかわるその瞬間に
しょうがないからがんばるんだよーというこころがわりに

そんな思いにしょーがなくこんにちわした本作

コメディとしても
オフビートな感じも
女優ドラマとしても

私は、本作の満島さんの少しづつうけいれていく現実のおおげさなリアルに
とても笑いながらも元気づけられ、石井流ぶっちゃけの快楽を浴びたしだいでございます。

とっても素晴らしい映画だと思いました!

石井裕也監督覚えておきたい素晴らしきニューカマー監督の登場です!

満島ひかりのしょーがいからこんにちわ

石井監督のぶっちゃけますけど、ビール飲みますこんにちわ

石井監督のしょーがないからこんにちわ

是非クスッとがははとご覧ください!

追伸
遠藤さんの娘さんの子役さん。

目元だけ、自分の乳幼児の頃とそっくり。内心複雑にみてました(奇妙な個人情報吐露)
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