ガブXスカイウォーカー

荒野の七人/真昼の決闘のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

荒野の七人/真昼の決闘(1972年製作の映画)
3.5
シリーズ第4弾。今回のクリス役はユル・ブリンナー(1、2作目)、ジョージ・ケネディ(3作目)に代わって、『真昼の決闘』(1952年)のリー・ヴァン・クリーフ。だから邦題が『荒野の七人/真昼の決闘』(原題:THE MAGNIFICENT SEVEN RIDE!)なのか。
今作はあの人格者のクリスが妻を殺されたことにより復讐鬼と化すのは新しい一面を観られて良い。
だが復讐は途中で思わぬ形で終了し、クリスは成り行き上、再び強盗団から村を守り、仲間を集めるいつものパターンになる。
ここで例によってクリスの策士ぶりや、荒くれ者揃いの仲間たちのドラマが描かれていてけっこう面白い。また今回は荒野の七人それぞれに未亡人のパートナーがつき、ちょっとだけ華やかだ。もちろん、聞き覚えのあるBGMも要所要所でかかって安心して観ていられる。
傑作の1作目には及ばないものの、佳作と言っていいいだろう。
でもクリスが妻が死んでまた何日もたっていないと言うのに未亡人とくっつくのは疑問だ。


吹替え版は、
納谷悟朗(故人)が渋いクリスを、
鈴木弘子が色気漂う未亡人を、
田中信夫がお調子者のノアを、
飯塚昭三、及川ヒロオ(故人)、細井重之、仁内建之(故人)、千田光男らが仲間となる囚人どもを、
好演しており、作品の魅力を倍増している。観るならば吹替え版をお薦めする。