前作の主人公はロサンゼルス市警SWAT隊の男性で、息の合った相棒とのコンビネーション・プレイからスタートしたはずだった。
それがなぜか途中から、事件の行きずりの女性とのロマンスが主軸になり、あろうことか次作である本作は、本来脇役でスタートした人物がメインにとってかわり、さらに新たに登場した彼女の恋人が繰り広げるアクションになっている。
この設定だけで、もう序盤から興味が失せてしまう。テンション落ちまくり。
サンドラ・ブロック演じる愛嬌あるキャラの面白さをもってしても全然補えない。
ドタバタぶりはお茶目だけど、全く惹かれない。わざとらしいウケ狙いのあざとい運転の下手さにも嫌悪感すら覚えるレベル。
悪役の扱いが雑なのも前作同様。前作はデニス・ホッパー演じるヒールのキャラ背景の描写をないがしろにしたし、本作もウィレム・デフォー演じる諸悪の根源の成立背景を本人に少し語らせて終了。
単純な勧善懲悪なので深みがない。それでいて前作デニス・ホッパー同様、ウィレム・デフォーの狂気の演技、特にクライマックスの不気味な高笑いが鬼気迫って素晴らしいだけに勿体ないとしか言いようがない。
船長、完全に忘れ去られてる件🤣
前作はハードをソフトにすり替えてウケたのかもしれないけれど、本作はそのバランス軽視しすぎが裏目に出てしまった感じ。
ドラマ「フレンズ」の管理人役Mike Hagertyさんが乗客の1人を演じていて思い出して懐かしい気持ちになった。