April01さんの映画レビュー・感想・評価

April01

April01

映画(660)
ドラマ(53)

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.1

東西どちらが良いという主張はなく、当時を生きた一家族の視点でめまぐるしい変化に戸惑い翻弄される人々を描きながら、失われた価値観や世界に対するノスタルジーが感じられ切ない空気が作品全体を覆う。

主人公
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コットンクラブ(1984年製作の映画)

3.5

1920年代後半から30年代前半のニューヨークハーレム地区に実在した高級ナイトクラブ「コットンクラブ」を舞台に、ジャズ・ミュージシャン、ダンサー、マフィアなど集う人々の生き様を描いた作品。
当時の衣装
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

原作漫画は未読ながらアニメを全部観てから鑑賞したので、違和感なくスーッと世界観に入っていけるメリットはあった。
感想のポイントは2つ。

1つ目は、昔ながらの、言うなれば日本的な上下関係と組織の描き方
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.8

裁判を通じて事件当日に起きたことを小出しに見せていくストーリー構成が面白い。法廷劇だけでドラマを成立させている。

1968年8月シカゴ開催の民主党全国大会、会場近くの公園に集結した市民や活動家による
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.6

停戦直後の村で国境なき活動家グループが井戸から死体を引き上げる為のロープを探す、様々なエピソードが絡むものの、オープニングとラストが円環構造となるシンプルな設定。ラストで原題「A PERFECT DA>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

原作を読んでいるか過去作品を観ていて結末を知っているか否がで見え方が違いそう。
映画という媒体は小説と比較して、登場人物の掘り下げが浅くなりがちなのは仕方なく、それを補うかのように原作以上に魂の救済を
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.6

19世紀ロンドンを舞台にしたピーター・アクロイドのミステリー小説が原作。
プロットが凝っていてゴシック・スリラーとして見ごたえがある。
霧の都という呼び名に相応しいビクトリア朝ロンドンの陰鬱な雰囲気が
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アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

3.3

ニコール・キッドマン演じるガートルード・ベルに翻弄されるリチャード役のダミアン・ルイスすごく見覚えあるな~、もっともっとカッコイイ印象がある役で、誰だっけ?と思ったら「バンド・オブ・ブラザース」のメイ>>続きを読む

真昼の決闘(1952年製作の映画)

4.3

映画通でないから、西部劇も詳しくない。でもビジュアルとタイトルから、たまには西部劇いってみよう~♪というノリで観始めたら、次第に微妙な空気に。
しかもなかなか肝心の真昼にならない~!決闘はやく~!
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.5

黄金の鷹の銅像をめぐって繰り広げられるサスペンス。
ほぼ会話劇で登場人物の欲望が次第に露わになり、ご都合主義で言動を変えていく様子は面白い。絶体絶命のピンチになっても全く動揺することなく常に冷静なハン
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.8

「0011ナポレオン・ソロ」という昔のドラマのリメイクらしい。
60年代を舞台にCIA(アメリカ)とKGB(ソ連)のスパイがコンビを組んで核兵器をめぐる陰謀を阻止するお話。
CIA側がヘンリー・カヴィ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

キングの原作「シャイニング」(1977年)
キューブリックの映画「シャイニング」(1980年)
キングの原作続編「ドクター・スリープ」(2013年)
本作「ドクター・スリープ」(2019年)
という4
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.5

重要な場面転換の時にさり気なく曲が挿入された瞬間、
え!何この曲!ってなって、ポーズして、歌詞を聴き直して、曲を調べて
Jackie DeShannonの歌うNeedles and Pinsにどハマり
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2

階層構造になっている夢、という設定の中にスパイアクション要素を盛り込んでいてとても面白い。
一方で、ディカプリオ演じるコブとマリオン・コティヤール演じるモル夫婦そして家族の描写に複雑な愛の形を見ること
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

ロバート・A・ハインラインの短編SF小説を映画化した作品。
タイムトラベルが逃れられない問題、タイム・パラドックスそのものについて描いている点が斬新。

時系列で考えれば矛盾はないものの、始点のわから
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

未来から戻っても現在を進行しても時間軸は1つ、ただ現実があるのみ。
What's happened, happened.
起きたことは起きた。(字幕は、起きたことは仕方ない、かな?)
中間地点に到着し
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.6

明るくポップに「グッド・モーニング・ボルチモア」の曲で始まりながら、新聞には黒人学生受入れ拒否の記事、スタートから伝えたいことが一目でわかるとても分かりやすい構成。
圧巻のダンスシーンと音楽で身も心も
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白いカラス(2003年製作の映画)

3.5

ピュリッツアー賞をはじめ幾多の賞を受賞している作家フィリップ・ロス、彼の作品の1つでありアメリカ3部作の第3弾、人種問題を独特の切り口から描いた小説「ヒューマン・ステイン」を原作として、「クレイマー、>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

クリスチャン・ベイルとヒュー・ジャックマン演じるマジックに人生を費やした2人のマジシャンの確執、復讐合戦が描かれる。お互いの異常なまでの執着心とライバル意識が凄まじい。
それを傍観するような立ち位置に
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.5

引き続きスピーディかつ軽快にストーリーが進み、ツッコミどころはあるものの、マカオでごちゃごちゃしてから、メインとなるマジックの場面はロンドンのスタイリッシュな雰囲気に切り替わり、色々ありつつ気楽に楽し>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

冒頭からテンポよく最後まで駆け抜けるような疾走感溢れるストーリー展開。マジックの観客になって騙される心地よさを味わえる。
フォー・ホースメンのメンバー構成のバランスが良いのと、FBIとの攻防にハラハラ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.7

1回目、プロットが複雑でダルイ感じがして性に合わないなと途中で断念→ノリのいい映画に切り替えて、それきり忘れる。

2回目、この作品を大好きと言う人がいるから再トライしてみようと何とか最後まで見る、引
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.5

主人公スカーレット、レット・バトラーに惹かれるキッカケが2回あって1つはキス、1つは夜の営みであり、体で感じたことがそのまま気持ちにつながる正直な女性。大人の世界を知らないまま原作を読んだ時に一番感じ>>続きを読む

ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

3.7

原作はジョン・グリシャムの「陪審評決」。タバコ訴訟だった設定が映画では銃規制問題に変えられているにも関わらず、原作のテイストを損なうことなく法廷モノの緊張感が伝わってくる心理劇。
もう一つのストーリー
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.4

躍動感あるアクションをスピーディな展開の中に盛り込み、トム・クルーズが主人公を演じることで、司法の矛盾を描くサスペンスなクライム・ムービーが体育会系なノリとマッチして見えるところが面白い。
妻役のジー
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氷の微笑(1992年製作の映画)

3.5

シャロン・ストーン演じる小説家キャサリンのバークレー大卒で文学と心理学を専攻、両親の莫大な資産を相続するリッチな才媛というプロファイルが効いている。
豪華な本宅だけでなく海沿いの別荘やスーパーカーを所
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E.T.(1982年製作の映画)

4.0

宇宙人ETと少年の心の交流を描きながら家族の再構築を見せてくれる。
ETが人間の言葉を覚え少年と会話ができるようになる過程を通じて、観ている側もETに心が近づいていく。
グロテスクな風貌とは裏腹に随所
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PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

3.5

CG感が強めながら高低差を上手く使って多角的な奥行きを感じさせる画がファンタジー感を倍増させている。原住民の世界は原色をカラフルに使った鮮やかな映像が美しい。コミカル要素を随所に散りばめてストーリーに>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

機械やAIを移植した人間同士のアクションがカッコイイ。
計算しつくされた無駄のないサイボーグのような素早い動きは「マトリックス」のようでもあり、AIにより身体能力がアップグレードされると可能になるであ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

黒人側の問題点を告発しているように思えるくらい、働かずに文句を言うばかりの弱者側への問題提起にも見える分、終盤の不条理に対する怒りが一言で表せない感じでジワジワ伝わる。
思うようにいかずにイライラが募
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シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(1985年製作の映画)

3.5

3人の男と同時に付き合う女性の話。80年代のブルックリン、モノクロの映像で、登場人物がカメラ目線で語りかけ、ジャズが流れてお洒落な空気。
一度だけカラーに切り替わるダンスシーンの色使いが鮮やかで急に視
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レインメーカー(1997年製作の映画)

3.7

マット・デイモンが保険会社相手に戦う新米弁護士を好演。クレア・デインズ演じる人妻とのロマンスを絡めて、ストーリーの主軸を2つ立てている。
経験に乏しいロースクール生が希望に胸を膨らませて弁護士資格を取
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.6

実在の人物エリン・ブロコビッチをジュリア・ロバーツがキュートにセクシーにパワフルに演じている。学歴も資格もない貧しいシングル・マザーが金持ちエリート弁護士達を叩きのめす構図がわかりやすい。感情の起伏が>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

透明人間、というとH.G.ウェルズの原作でも1933年版でも未知の領域に踏み込む科学者の狂気性がメインとなり、透明人間視点で物語が進む形であるところ、それらとは一線を画す独創的な作品に仕上がっている。>>続きを読む

透明人間(1933年製作の映画)

3.6

共演者に「タイタニック」のローズおばあ様、グロリア・スチュアートが若くて美しい!
モノクロの古い作品であるところが怪奇映画独特の雰囲気に合っていて不気味さを高めている。
冒頭から舞台になるイギリスの片
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透明人間(1992年製作の映画)

3.5

H.G.ウェルズの「透明人間」ではなくH・F・セイントの「透明人間の告白」を原作とする作品。
チェビー・チェイス演じる主人公、最初はあまり感情移入できなかったけれど、不意に不幸に見舞われ、人生を諦めて
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