鍋レモン

ザ・ワイルドの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ザ・ワイルド(1997年製作の映画)
4.4
⚪概要とあらすじ
極寒のアラスカで二人の男が繰り広げる決死のサバイバルを描くサスペンス・アクション。

チャールズは、莫大な富を有する初老の富豪。彼は、カメラマンのロバートが自分の若妻と不倫していると疑惑を抱く。ある日、二人が乗った飛行機が事故で墜落、彼らはアラスカの原生林に投げ出される。お互いに疑惑と殺意を抱きながらも、仕方なく協力して脱出を目指す二人。だが、彼らの前に凶暴な人食い熊が立ちはだかる...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“天国から地獄へ。ここは、想像を絶する“この世の果て” 愛する人への想いを胸に、生死を賭けた 男たちの壮絶なサバイバルが、いま幕を開ける。”

「どうやって私を殺す気だ」

⚪感想
人間ドラマありのパニックサバイバルアクション作品。

3回目の鑑賞。
観る度に好きになる。

平均スコアは3.1と低いけどサバイバル、パニック、アクション、人間ドラマとそれぞれが程よく面白い。

哀愁と悲壮感のある男性のサバイバルは大好物。『ザ・グレイ』の次に好き。

サバイバルに関していえば、クマがいる森で迷ってしまった時に生き抜くための知識がちょっとだけ身につく。

この時代なのでCGではなくて本物のクマを使っているんだけどとにかくデカくて怖い。
くまのバートと有名なクマでアンソニー・ホプキンスに引けを取らない名演技。ガチで人を食いそうな迫力。おしりはめちゃくちゃ可愛い。

チャールズは知識がある上に富豪という頼れる男。しかもアンソニー・ホプキンスなので尚更素敵。
チャールズの妻が言ったように天使なんじゃと思うほど慈悲深く、寛大。
アンソニー・ホプキンスは瞳で演じてしまうから恐ろしい。

ロバートはかなりいけ好かない男。アレック・ボールドウィンの顔も相まって良い。ころころ言うことが変わったり、めんどくさいやつなのが最高。

纏まりもよくラストの複雑な終わり方が好き。



⚪以下ネタバレ



『ミスト』につぐ残酷さ。

主人公のチャールズが可哀想でたまらない。
奥さんは奥さんで複雑。

冒頭からどう観ても奥さんが白々しい。チャールズとは金で結婚したみが強いし、ロバートとは完全恋仲。
愛のない薄っぺらい感じでチャールズもよく結婚したなって感じ。

いつもは行かないが今回は着いてきたチャールズ。ロバートが元からチャールズを殺そうとは思っていなかったと思うけど...。

チャールズが誕生日を忘れられて、奥さんにサンドウィッチを頼まれて作りに行ったら、実はサプライズだったってやつ。ロバートがクマで脅かすんだけどあんなんされたら心臓止まる。
チャールズは社員からサバイバルの本をもらい、奥さんから懐中時計、ロバートからナイフを貰う。
ナイフをプレゼントされたらコインを渡さないと友情が切れるっていう迷信が面白い。

その後写真を取りに行くも飛行機が墜落。操縦士が死亡し、チャールズ、ロバート、ステファンの3人が生き残る。知識でサバイバルしていくもクマに襲われ、北に向かっていたはずが間違っていてまた戻ってきてしまう。

チャールズのクリップでの方位磁針は実は自身のベルトのバックルで狂ってしまっていた。ロバートの感の方が正しかったのめちゃくちゃ笑える。

チャールズがステファンにモリを作ることを頼むがステファンは手元が狂い足を深く切ってしまう。そして血が付いた服をロバートに埋めてくるよう頼むがロバートは木にかけるだけだったため3人をクマが襲う。そこでステファンは死亡。

仲良くリスを捕まえようとするシーンが好き。

何とかクマを倒すも物語は2人の戦いへ。ロバートがチャールズを銃でうち殺そうとするがクマの罠にハマってしまう。

クマもロバートも気で作ったモリに刺さるのが好き。
時計をきっかけに浮気が確信に変わるのも。
クマの歯をネックレスにしたり、すぐさま服に変えるチャールズ半端ない。

慈悲深いチャールズはクマの罠にハマったロバートを助ける。その後、治療しカヌーで川を降り、途中でヘリに発見され助かるもロバートは命を落としていた。
チャールズはロッジに戻り奥さんを抱きしめロバートの時計を渡す。チャールズは記者に対して亡くなった2人が救ってくれたと言う。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
午後のロードショーで鑑賞。(20180429)
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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