黒沢清作品=サイコスリラー=グロい、となんとなく避けてきたのですが、
見始めてみると、あらどれも面白いし、映画的快楽に溢れてるし、つまり最高じゃないですか。
ゼロ年代初期に感じてたあの感じが色濃く感じられてきて、懐かしさを含むツンと鼻が痛くなる感じがします。
印象的に扱われているクラゲが河から海に流れ下っていく場面には、監督自身がゼロ年代を代表すると解説していた"宇宙戦争"にすごく似ていて、でもこちらのほうが公開は早くて。
つまり最前線をリードしていたわけで、ヒリヒリした緊張感は今見ても十分感じられました。
終わり方の唐突さ、吞み込みにくさも映画的としか言いようがないなあ。