ぽち

必死の逃亡者のぽちのレビュー・感想・評価

必死の逃亡者(1955年製作の映画)
3.6
フレデリックとボガートの素晴らしい演技が堪能できる良作。

ストーリー、演出も冴えていて、つい引き込まれ感情移入してしまい、ガキンチョの要らない行動や奥さん、娘の女々しさにイライラしてしまうが、これぞ監督の罠にどっぷりはまった証拠。
オチのカタルシスに結びついている。

それにしてもどうしてこんな憎たらしい犯罪者を演じてもボギーはカッコいいんだろう。ラストのカラの銃を持って出て行く決心をするところなど惚れ惚れする。

松田優作に言わせれば「捻り鉢巻すれば寿司屋の親父」だそうだが、それでもカッコよく見えてしまうのはもう条件反射としか言いようが無い。

モノクロの陰影も雰囲気があり魅せてくれる。
イライラ感を楽しむ余裕がある人はハマる作品。
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