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父 パードレ・パドローネのmhのネタバレレビュー・内容・結末

父 パードレ・パドローネ(1977年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

20世紀初頭のイタリアの島を舞台にした暴力的な父親を通して成長する青年の物語。
賢くなっていくプロセスの描き方が実に巧み。ひとにだまされたり、恥をかくことをちゃんとエピソード化してあって、かつ、ハードルをクリアするほうは大胆に省略する。
怖いだけだった父親がだんだんかわいそうなひとに思えてくる。
最初のほうにあった獣姦のくだりなんかは、誇張された過去かもね。
構成を少しいじってあって、冒頭に戻って(過去と現在が混在した状態で)終わるんだけど、もはや神話の貫禄だった。
すげーなこれ!
タヴィアーニ兄弟は「サン★ロレンツォの夜」の夜しか見てなかったけど、もっと見てみよう。
個人的には「旅芸人の記録」に並ぶ大傑作でした。
面白かった!
mh

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