まいとん

鉄砲玉の美学のまいとんのレビュー・感想・評価

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)
4.0
初期のゴダールを思わせる本作
頭脳警察の独特なグルーヴ感がある曲が効果的に使われており非常に現代的です
ハクいスケを感慨を込めて渾身の力で抱いている最中に自分のしょぼくれた前半生がフラッシュバックしていくシークエンスは日本映画史の中でも屈指の名シーンではないでしょうか
893愚連隊からの情けないヤクザを描いた何作かは中島貞夫さんのもっとも充実している作品群だと思われます